ひろの映画見たまま

映画にワクワク

「アリスのままで」、若年認知症を患った大学教授の話です

2015-07-06 19:26:11 | ヨーロッパ映画
おススメ度 ☆☆☆

ジュリアンムーア好き ☆☆☆☆

ジュリアンムーアは、アカデミー賞とゴールデングローブ賞を得ています。

知的な女性の若年認知症の演技は、さすがどうに入ったものです。

ちなみに、この映画の監督は、ALS(筋委縮性側索硬化症)を患いこの映画の完成後亡くなっています。

認知症を、演技と映像で表現。観客も疑似体験をします。

まして、遺伝性と聞かされては、なお憂鬱です。

ただ、この映画、アルツハイマー学会での講義など、非常に前向きで、病気の映画でありながら、意外にあっけらかんとしています。

ラストも、希望はないがやさしさに満ち溢れて終わります。

知的な女性ゆえ、睡眠薬に手を出したりはしますが、あくまで冷静です。

その凛とした病気に向かう様がこの映画の真骨頂でしょう。

夫は頼りにならず、頼りなかった次女が看病してくれる皮肉も効いています。

85歳以上では、4人に一人が認知症の日本。他人事でない自身の問題としてとらえましょう。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする