ひろの映画見たまま

映画にワクワク

「チャイルド44 森に消えた子供たち」、ソ連で起きた連続子供殺人事件

2015-07-17 17:19:03 | アメリカ映画
おススメ度 ☆☆☆

社会派映画好き ☆☆☆☆

2009年版「このミステリーがすごい!」海外編で1位を獲得したトム・ロブ・スミスのミステリー小説「チャイルド44」の映画化。

原作は、性的変質殺人鬼アンドレイ・チカチーロをモチーフに描かれている。1978年から1990年にかけてソ連で連続殺人事件を起こしている。

ミステリーが原作だが、ソ連の国家主義がテーマになっている。

映画は。舞台を1953年に設定。

ウクライナが出てくる。1932年から1933年にかけてウクライナ人が住んでいた各地域でおきた人工的な大飢饉。これはスターリンが仕組んだ大虐殺ともいわれている。

冒頭、主人公レオの少年時代、この飢餓のウクライナだ。

この描写のため、この映画は、ソ連では上映が許可されていない。

レオは、その後ソ連軍に参戦。武勲をたて、20年後には秘密警察の捜査官になっている。

彼が、少年たちの不可思議な死因に疑問を抱き、捜査を始めるところから物語はスタートする。

当時のソ連は「殺人事件は国家の理念に反する」とし、事故として処理していた。

そこへ切り込んでいくレオに対し、妻をスパイとし逮捕され、彼自身も地方に飛ばされる。

その間のKGBの追及は厳しいものがある。

だが、赴任先の警察署長の協力もあって、事件は解決に向かうが、その間にも、命を狙われ、殺人事件そのものよりも、妻を含めたサスペンスが重点。

肝心の殺人事件は、早くからネタバレしており、そちらに重点はない。

それにしてもソ連とは恐ろしい国だ。

トムハーディがレオを、ノオミ・ラパスがその妻を好演。
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