おススメ度 ☆☆☆
見て欲しいという意味で ☆☆☆☆
聾唖に盲目が加わった三重苦。
健常な私たちには、想像もできないことだ。
この映画は、19世紀末、フランスポアティエ地方に実在した盲聾唖者の、奇跡の物語である。
話は淡々と進むので、ケラーの物語ほどドラマ性は少ない。
しかし、この映画では、生まれたときからの盲聾唖で、両親と共に過ごすが、それは野獣のような生活だった。
要するに、手ざわりとか空気とかそんなもので物事を理解しなければならない現実だ。
両親は手に負えなくなって、聾唖者の修道院へ預けようとするが、その野暴性によって拒否されることに。
だが、修道院生で、彼女に興味を持った一人の女性がいた。彼女が盲聾唖者を世話することに。
彼女は、病を得て、生命の終りを感じていた。
そして始まる野生児との苦闘。
八か月を経て、やっと言葉(手話)を理解し、そこから急激に進歩。だが、「生きる」「死ぬ」などの観念的な事柄を教えるのは難しい。
そのやり取りが丁寧に描かれる。
そしてラスト。このラストのためにこの映画はあったのかのように、そのナレーションは涙なくしては聞けない。
そう、盲聾唖者は、今度は自分が教える立場を目指すのだ。その前向きが映画のラストを救う。
見て欲しいという意味で ☆☆☆☆
聾唖に盲目が加わった三重苦。
健常な私たちには、想像もできないことだ。
この映画は、19世紀末、フランスポアティエ地方に実在した盲聾唖者の、奇跡の物語である。
話は淡々と進むので、ケラーの物語ほどドラマ性は少ない。
しかし、この映画では、生まれたときからの盲聾唖で、両親と共に過ごすが、それは野獣のような生活だった。
要するに、手ざわりとか空気とかそんなもので物事を理解しなければならない現実だ。
両親は手に負えなくなって、聾唖者の修道院へ預けようとするが、その野暴性によって拒否されることに。
だが、修道院生で、彼女に興味を持った一人の女性がいた。彼女が盲聾唖者を世話することに。
彼女は、病を得て、生命の終りを感じていた。
そして始まる野生児との苦闘。
八か月を経て、やっと言葉(手話)を理解し、そこから急激に進歩。だが、「生きる」「死ぬ」などの観念的な事柄を教えるのは難しい。
そのやり取りが丁寧に描かれる。
そしてラスト。このラストのためにこの映画はあったのかのように、そのナレーションは涙なくしては聞けない。
そう、盲聾唖者は、今度は自分が教える立場を目指すのだ。その前向きが映画のラストを救う。