おすすめ度 ☆☆☆
サバイバル映画好き、ディカプリオ好き ☆☆☆☆☆
R+15 かなりグロテスクでショッキングな映像があり、苦手な人はご注意を。
1823年アメリカ北西部。
実話に基づくマイケル・パンクの小説を原作とし、大自然の中、死から蘇り、息子の復讐のため、一人で凍てついた荒野をサバイバルした男の物語。
ディカプリオが、この大自然の中のサバイバル劇を、役者根性で演じきった稀有の作品だ。
狩猟チームが、毛皮を収穫し、その帰り道、インディアン(先住民)に襲われ、逡巡する中、案内人のグラス(ディカプリオ)は、グリズリ(大きな熊)に襲われ瀕死の重傷を負う。(この画面も圧巻)
隊長は、フィッツジェラルド(ハーディー)に託して先行する。フィッツジェラルドはグラスを殺そうとし、グラスの息子に銃を向けられ、逆に殺してしまう。そして、同行者と逃げ出す。
残されたグラス。手負いの身ながら、持ち前の底力で、キャンプへ帰りつく。
だが、その途中は、七難八苦。マイナス20度の極寒。食べ物を求め、暖を求め、それこそ動物並みのサバイバルだ。
映画を見ていて痛い思いをしたことはないが、この映画はまさに痛い。そう思わせる演技と演出。
最後は、神に託すという選択をするが、それはサバイバルで得た教訓なのだ。
157分の大作だが、この痛さに最後までつき合わされた。
音楽と映像が美しい。