ひろの映画見たまま

映画にワクワク

「江南ブルース」、主演のイ・ミンホ、大鐘賞新人男優賞に

2016-07-16 19:15:42 | 韓国映画
満足度 ☆☆☆☆☆☆

R+15 かなりきわどいセックスシーンがあります。

2時間15分の大作。

1970年代の江南。ソウルの郊外にあり、当時は農村地帯。ここが開発され、現在はソウル市に併合され立派な都会になっている。

その江南の地を巡って、政治と金が渦巻いた時代。当然、やくざ組織すなわち暴力による開発が行われた。

その陰で、希望と欲望に燃え滾った青年がいた。

孤児院で義兄弟となった二人、一時は、離れ離れになったが、それぞれが、組織の幹部役に昇進。だが、抗争の果てに、つぶされていく青春の物語だけに息苦しい。

前半は、のし上がっていく二人。かっこよさが目立つのだが。

主演のイ・ミンホは、「花より団子」などテレビで有名となり、今回映画初主演。

一方のキム・レオンは、15キロダイエットし、ムキムキの体を作っている。

アクションシーンも結構あり、いずれも多人数の競り合いで迫力がある。

邦題の「ブルース」、映画の中の音楽だが、やくざの哀愁は、ブルースによって表され、死の美学でもある。

しいたげられた人たちの挽歌とでも言おうか。

ラストは、なんとも切ない。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「パリ3区の遺産相続人」、パリ、粋だがちょっとほろ苦い恋の物語。

2016-07-16 14:32:11 | 映画
満足度 ☆☆☆☆☆★★★★★

イギリス・フランス・アメリカ合作

ニューヨークに住む一文無しのマティアス、父の遺産を相続すべくパリにやってくる。

だが、その邸宅は、「ヴィアジェ」という独特な制度で、前の持ち主である老婆が住んでいる。

仕方なく、家を売る算段をするが、老婆の娘も住んでいた。

そして過去が明らかになるにつれ、不倫の付けが渦巻いていていた。

パリ3区は、パリらしいパリで、美しい風景は背景として最高。

だが、もともと演劇の映画化なので、盛り上がりには欠ける。

マティアス役にケビン・クライン、マティルド役にはマギー・スミス。マティルドの娘・クロエ役にクリスティン・スコット・トーマスとアカデミー賞級の役者は、演技は素晴らしく、渋みを放つ。

かなり重い過去だが、未来への布石は打たれた。

軽くはないが、フランスの香りはする。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする