ひろの映画見たまま

映画にワクワク

「ホワイト・ゴッド 少女と犬の狂詩曲(ラプソディ)」、「猿の惑星」の犬版と言えるのか?

2016-07-13 18:00:16 | ヨーロッパ映画
おすすめ度 ☆☆☆

斬新な映画好き ☆☆☆☆

ハンガリー・ドイツ・スウェーデン合作

PG12

第67回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門グランプリとパルムドッグ賞をダブル受賞


冒頭牛の解体シーン。こういうシーンが生理的に受け付けない人は無理。

題名通り、少女と犬のラプソディなのだが、悲しい物語だ。

最初にも、人気のない街中を疾走する250匹の犬のシーンが出てくるが。

この疾走感は、たしかに得難い。

だが、物語が進むにつれ、悲しい物語だ。

発端は、雑種犬に重税が課される制度。

13歳の少女リリ、父母は離婚、母が旅行のため、しばらく父のもとへ。

父は、重税を嫌い、リリの可愛がっていた雑種犬を捨てる。

犬は、あやうく市の職員に捕まりかけるが、浮浪者に助けられる。

だが、犬のブローカーに売られ、闘犬として訓練させられる。

この訓練の過程が、かなりえぐい。

闘犬として戦ったすえ、捨てられ、保護される。

保護施設の金儲け主義もえげつない。

リリの飼い犬は賢く、施設内でリーダーとなっていく。

そしてすきを見て、逃走。

その過程で、いままで、犬に対し不都合を働いた人々を食い殺していく。

そして、大脱走。

リリは犬を助けるべく、自慢のトランペットを吹く。

犬をめぐるスリリングな展開だが、その底には、弱者への温かい目線が。

それにしても、犬の演技が素晴らしい。アメリカから専門家をよんだらしいが。
コメント
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