「ひつじ村の兄弟」、カンヌ国際映画祭ある視点部門でグランプリ、アイスランド映画

おすすめ度　☆☆☆

自然豊かなアイスランド映画好き　☆☆☆☆

アイスランド・デンマーク合作　 R15+

悠然としたアイルランドの自然。

そこに暮らす羊飼いの兄弟。

先祖から受け継いだ羊を丁寧に育てている。

兄弟は独身、それぞれが、質素な暮らしを続けている。

村のコンクールで優勝するほど、羊飼いのベテランだ。

だが、もう老年に達する二人は、口もきかない。

連絡は、犬を使った文書の交換。

村のコンクールで兄が優勝、弟は僅差で２位。

くやしい弟は優勝した羊を内緒でチェック。

すると、羊は伝染病にかかっていた。

そこで、県の検疫医がやってきて、検査すると、ほかにも感染した羊が。

日本でも、狂牛病で大騒ぎをしたが、それと同じことがこの村でも起こった。

ひつじの殺処分と牧場の消毒閉鎖。

ひつじ農家は大変だ。

弟は、自ら殺処分するが、内緒で数頭飼育する。

だが、検疫官にみつかり、お手上げ。

そしてやむなく兄の力を借りる。

大雪原の中をトラクターで羊を追いながら大行進。

珍しいアイスランドの風景。

そして羊飼いのつましい生活の日常の描写。

ややコミカルな味を見せながら、

羊のような、いいひげを生やした中年の兄弟。

なんともほほえましい。

ラストはなんと、兄弟は融合する。