ひろの映画見たまま

映画にワクワク

「山河ノスタルジア」、三つの愛の物語!

2016-07-19 18:14:21 | 中国映画
満足度 ☆☆☆☆☆☆☆☆

京都ではいま公開。

中国映画は、人気薄。

カンヌ常連のジャジャンク作品でも。

だがこの映画、最初はスタンダードサイズで、1999年の山西省汾陽<フェンヤン>を描き、一人の女を二人の男が争う構図。

監督自身の故郷フェンヤンを舞台に、自らの青春をだぶらせる。

おまけに、主演のタオは監督の夫人(山西省出身)だからなおさらの思い入れが。

当時のディスコダンスを交えながら、情熱的に盛り上がる。

タオは、商売人のジンシェンと結婚、男の子を授かるが離婚、故郷へ帰ってくる。

そして父の死を契機に息子を上海から呼び寄せ、「ま」と呼ばせる。

二人っきりの列車の旅。

男の子の将来を考え手放す。

そして、2025年、オーストリアに移住した息子は19歳に。

父に反発して自由を求める。

銃を持って脅す父親に自由をという息子。今の共産中国を揶揄。

中国語を教える、香港出身の教師に恋愛感情を。年の差など問題ではない。

そして、母の情を思い出し、切ない。

幼くして母と生き別れた経験を持つ筆者には痛烈だ。

変わりゆく社会、だが、人の情は変わらない。

恋人や家族は、つながりを求める。

ラスト、故郷で、懐かしいディスコダンスに興じる母は、いつまでも若い。



コメント
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