おすすめ度 ☆☆☆★
百田尚樹原作の小説の映画化。
石油王、国岡鉄蔵の一代記。
冒頭、太平洋戦争末期、米軍機が焼夷弾を投下するシーンから映画は始まる。
第二次世界大戦は、石油戦争ともいわれ、アメリカに石油の根っこを押さえられたから負けたともいわれている。
その石油の販売を一代の仕事とした男の物語である。
膨大なエピソードの中から、次々と描いていき、145分の長尺となった。それでもまだ描き切れなかったきらいはある。
石油は、日本では取れない。ゆえに商売は世界を股に掛ける。
それゆえ、日本男児というイメージが強い。
まさにそんな生きざまだ。
なぜ、海賊と呼ばれたかという宣伝の謎解きは、映画に如実に描かれている。
この鉄蔵を、岡田准一が一代通して演じている。
まあ、冒険という声もあるが、岡田はよく演じている。
わきを固める面々も、いい仕事をしている。
俳優のアンサンブルというところか。
何事にも屈しない開拓魂は、サラリーマンに見習ってほしいところだ。