おすすめ度 ☆☆☆
ジャズ映画好き ☆☆☆★
アメリカ・カナダ・イギリス合作 R+15
黒人プレイヤーの中で、白人として気を吐いていたトランペットプレイヤー チェット・ベイカーの伝記映画。
1986,1987年に来日しているが、その翌年亡くなっているので日本での知名度は低い。
「マイファニーバレンタイン」で有名だが、むしろ他の歌手によるカバーで有名。
1929年生まれの彼は、一度有名になってから、薬物に手を出し、何回か刑務所に入れられている。
そんな彼を受け入れる黒人女性が現れ、彼に献身的に尽くし、再起させる物語だ。
気の弱さゆえか、音楽という魔物がそうさせるのか、音楽家の薬物中毒は多い。
本映画は、薬物もそうだが、薬の売人に徹底的に肉体を壊され、それを克服する物語となっているので、前向きではある。
だが、ラストは、痛々しい終わり方。
音楽映画としては素晴らしく、ベイカーを演じるイーサン・ホークの演技もほめるべきだが、最後まで、ベイカーに人間的魅力を感じられないのが残念だ。