おすすめ度 ☆☆☆
夫婦愛物語好き ☆☆☆★
実話の映画化である。
1944年、音楽の殿堂カーネギーホールで音痴の女性が歌を歌い喝さいを浴びる。
私の会社で、忘年会などのカラオケで、いつも音痴で歌う人がいた。でもその歌唱力は立派で、聴く人を感動させた。
この映画の、音痴も実は、かなり魅力的だ。
ただ、この音痴歌が全編なので、いささか興がそがれるのだが。
それにしても、この難役を、歌唱力を披露した映画も多いメリル・ストリープが演じるのだからすごい。音痴なのに音痴でないふりをする難役だ。
その彼女を支え、愛し続ける夫をヒューグラントが演じる。
まさに、この役者にしてできる技だ。
それにしても、カーネギーホールで喝采を浴びるなんて。実話によると、もともと歌はうまかったが、先夫に梅毒をうつされて音程がおかしくなったらしい。
金にあかせて、必死に盛り立てる夫役のヒューグラント、この手の作品が多いとはいえ、まさにドツボにはまった好演。
二人の役者にうならされる映画だ。