おすすめ度 ☆☆
官能と禁忌映画好き、堀禎一好き ☆☆☆★
R15+
今夏、単館ながら公開前より注目を集め、シネマトゥデイの全夏休みタイトルの中で堂々1位を獲得、公開初日より満員が続いた話題作! 公開中に監督の堀禎一が急逝、最後の天才監督と話題となっていただけにファンの悲しみをさそった。
堀監督は、ポルノ映画を中心に活躍。最近はドキュメンタリーを撮り続けていた。
本映画は、地方都市を舞台に、その人生のポルノチックな部分をえぐりだした奇作。
家族、血縁、地域に根差したきわめて土着的な人間関係に着目した作劇は、それらが決してなくなったわけではなく、今も現代の日本で孤独を抱え、愛を求め、惑い、迷い、揺れ動く人びとに普遍の出来事であることを浮かび上がらせる。
主人公の直美が、養父の最期を看取りに戻って来る。
そして、義理の弟と再会、昔の性関係が思い起こされ、再び結びつくことに。
だが、一方で、昔なじみの義雄を帰ってきて、再び関係が。
ドロドロした関係だが、村社会は容認する。
葬儀で始まり、結婚式で終わる、田舎町の実情が
独特の語り口に引き込まれていく。