おすすめ度 ☆☆☆☆
四度のガンの手術から生還した夫が、アルツハイマー病を発症した妻に寄り添って介護を続ける12年間を描いた、夫婦の純愛と家族の愛情にあふれた物語。
原作は山口県萩市在住の陽信孝。
まだ、認知症が、現在ほど認知されていなかった時代の話。
だが、若年性アルツハイマーという、最も過酷な病の闘病生活。老々介護だ。
映画は、佐々部監督の執念で制作された。
脚本ができて、各映画会社に売り込むも,採算の面で皆断られる。
島根県出身の監督は、自らも介護の経験があり、資金を集めての小予算ご当地映画となった。
作家の高橋洋子さんを監督自ら口説いて出演を取り付け、見事な病人役だ。
映画自体を暗くしないため、純愛映画として描いたのが成功。
真面目な介護映画が出来上がった。
介護役の夫を升毅が好演。
実際に介護経験のある人には、必見の映画だ。