おすすめ度 ☆☆☆★
アメリカ・オーストラリア・ニュージーランド合作。
原作は、世界42カ国で翻訳され、230万部超のベストセラーを記録した小説「海を照らす光」。原作者は、オーストラリア人のM・L・ステッドマン。
第1次世界大戦後のオーストラリア。孤島ヤヌス・ロックに灯台守として赴任した帰還兵トム。明るく美しい妻イザベルに巡り合い、幸せな日々を送っていた。ただ、二度の流産で島の生活の厳しさに直面していた二人。
そんな時、嵐の日、難破船が流れ着き、男は死んでいたが、赤ん坊が生きていた。
妻は、自分の子として育てたいと、夫を説得。
だが、洗礼式の日、悲しむ実の母を見た夫は、真実に向かおうとする。
やがて、裁判となり、娘は母の元へ返される。
育ての母を慕った娘は家出、母は優しかった夫を思い出し、許しを申し出る。
それぞれが、やむを得ぬ立場で行動するが、そこを納得するかどうかで映画の見方は変わる。
だが、特に、生みの親か育ての親かで、悩むむ娘の立場には涙が出る。
オーストラリアという多民族国家ならではの話であり、日本人には、ちょっとなじめないかもしれない。
主演のマイケル・ファスベンダー、イザベル役のアリシア・ビカンダー、二人がこの映画を契機に結婚しているが、それだけ愛の表現は完璧。
ラストの後日談も納得の出来でした。
監督は、デレク・シアンフランス。孤島の風景が奇麗。