おすすめ度 ☆☆☆★
生田斗真の女性像が、いささか引っかかって、見るのを先送りしていた作品。
荻上直子監督が、ニューヨーク滞在で、ヒントを得て書き上げたオリジナル。
なかなか芯の据わった映画で、あまりだれることはない。
次から次へと性差別のサンプルが描かれる。
普段、性差別問題とかかわりの少ない小生にとっては、ちょっと荷が重い。
ただ、この映画は、11歳の女の子を主人公としていて、その母親のだらしなさが、対照的で、その周りの反応がいちいち厳しい。
一時期、のんけの友人がゲイバーに通っていて、たまに連れて行ってもらったが、みんないい人たちで、やはり社会r的マイノリティの人たちは、苦労し、おかげで、優しいのだと思う。
オーディションで決められた少女が好演で、なかなか泣かせる場面がある。
少女を預かってくれたおじ夫婦(妻がジェンダー)を中心にいくつもの家族の性障害問題があぶりだされる。
それぞれ芸達者が固めているので、安心してみていられる。
ベルリン映画祭で賞を獲ったのは特筆すべきだ。