おすすめ度 ☆☆☆
ゾンビ映画好き ☆☆☆☆
日本でも話題になった、韓国のゾンビ映画「新感線」。
その同じ監督が、「新感線 ファイナルエキスプレス」の前に撮った、ゾンビ劇画映画。
監督はもともと劇画映画作家。これがむしろ本職。
作風が、日本の劇画と異なるので、ちょっと違和感を持つかも。
全体的に暗い。表情もどこか吹っ切れない。
そもそもこの映画は、駅にたむろするその日暮らしの浮浪者から、ゾンビが始まる。
で、中心となるのが、都会に出てきて、男につかまり、売春をする娘。
その相手は、ひもというか娘の収入をあてにしている。
でもそこは、男女の仲、別々に行動すると、心配になる。
そこへ、娘の父なる男が現れて、父娘物語に。
主としてソウル駅周辺でうろうろ。
ゾンビに追いかけられて必死の逃走劇。
なかなか展開が読めないので、興味津々。
警察の無能さと権力行使に反抗を覚えるが、それがこの映画のみそ。
要は、貧富差の激しい韓国の現状を描いている。
ラストはもうひとひねりあって、うならせる。