おすすめ度 ☆☆☆☆
住野よるの同名ベストセラー小説を実写映画化した青春ドラマ。
ある高校教師、学校になじめず、退職も考えていたが、学校の図書館の改築で、その館の蔵書の整理を頼まれる。
実は、教師は、この高校の出身で、以前この図書館の図書整理を担当していた。
そこで、ある事件が。
怪我をして入院していた高校時代。その病院に入院していた同級生の女の子。
彼女の闘病日誌を垣間見たことから、秘密を共有することになった。
彼女は、すい臓の病で、長生きできない病気だった。
ありきたりの難病物語だが、友達を作らない彼と、社交的で積極的な彼女の絶妙のコンビが、
恋人ではない、でも単なる友達でもない、仲間関係を築いていく。
咲良の浜辺美波、僕の北村匠海の絶妙のキャストで、淡い恋を紡いでいく。
死を目前にした演技は難しいが、実に明るく演じる美波は、天性の女優だ。
それぞれに友達がいて、特に、僕にやさしい「ガム君」が、孤独な僕の清涼剤となっている。
僕には、恋敵が現れ、邪魔をするが、僕と彼女の関係は崩れない。
最期ちょっとあっけない結末になるが。
20年間の時を経て見つかった咲良の手紙が涙を誘う。
なかなかよくできたラブストーリーだ。
「君の膵臓を食べたい」という意表を突く言葉が、映画を面白くしている。