おすすめ度 ☆☆☆★
この映画実は、劇場で鑑賞したのですが、劇場側の不手際で、正常に上映されなかったため、途中で上映打ち切りといった不幸な鑑賞体験でした。
全く、最近の映画鑑賞では、稀有なことです。劇場側の対応は、映画鑑賞料金は返金され、さらに映画観賞券もいただいたので、もうかった気分でした。
映画は、前半、チェが広島原爆跡地を訪れたときのシーンで、そこだけ見ていたので、どういう映画かいなと、いぶかしんだものです。
日本人は、原爆を投下したアメリカにもっと怒ってもいいのではという、メッセージがありました。
オダギリの登場シーンわずかで、退場しました。
で、今回DVDで、すべてを見ました。
昨年は、チェが処刑されて50周年とのことで、キューバとの合作となっています。
監督他、製作陣は日本人だが、俳優は、オダギリ一人日本人、他は現地人。撮影も現地で(広島のシーンは別)。
オダギリも、スペイン語を猛特訓、方言もあったとか。一応、それらしくは聞こえた。アラフォーで20代はきついと思うが、それほど目立たなかった。減量したらいい。
エルネストは、フレディ前村ウルタードにチェが、戦士名として送った名前。
エルネストの姉、マリー前村ウルタードが、エルネストの資料を集め、伝記として書いたものが、坂本監督の目に留まり作品化された。
フレディは、ボリビア生まれの日系三世。
医学者を目指し、留学生としてペルーで学んでいた。
が、ボリビアで政権が交代、アメリカべったりの政権となり、
貧しい人たちの政権を目指そうとチェが革命軍を組織し、それに共鳴してエルネストも参加。
まあ、この辺の南米の国情はちょっと複雑だ。
ただ、日本より、ボリビアやペルーで、この映画は親しまれるだろう。
地球の裏側で活躍した日系人の活躍は、なかなか知れないことなので、興味のある方はぜひ見てください。
坂本監督流の真面目な映画です。