おすすめ度 ☆☆★
セザンヌ好き、ゾラ好き ☆☆☆★
セザンヌとエミール・ゾラの友情を描いた映画なので、芸術好きにはたまらない映画だろうが、
その辺の造詣にうとい小生にはいささか重い映画。
というのも、ゾラが小説を書き、文壇をのし上がっていくのに対し、セザンヌは、才能がありながら、画壇に認められず不遇をかこつからである。
特に、人間的に欠けているところがあって、人を罵倒したり、イキ過ぎ感がある。
冒頭、転校生のゾラと仲良くなるいきさつなどは、友情物語として麗しいが、後半の晩年は、成功したゾラをねたむセザンヌという構図で、ややつらい。
絵そのものは、後半に出てくるが、中間では描いては壊しの連続で、完成した作品にはお目にかかれない。
プロバンスの美しい風景や、女性たち。
絵に興味のある方には、たまらないだろう。