ひろの映画見たまま

映画にワクワク

「ラストレシピ 麒麟の舌の記憶」、戦前の満州にまで話が広がる料理映画!

2018-05-29 19:06:21 | 日本映画

おすすめ度 ☆☆☆★

原作は、人気料理番組「料理の鉄人」を手がけた演出家・田中経一のデビュー小説。

二宮和也が主人公として、宣伝されているが、むしろ、戦前の料理人を演じる西島秀俊が第二の主人公。

戦前、満州国で、清朝の満漢全席が王に捧げられていた。

それを真似て、日本の天皇が満州に来た時に、食べさせようと「大日本帝国食菜全席」なるものを考え、日本から料理人を招聘した。

で、呼ばれたのが、山形直太朗夫婦。

山形は、和食と洋食に通じており、現地の中国人スタッフの中国料理と合わせた、国際的な料理を作ろうとレシピ作りに没頭した。

冒頭、二宮がこの昔の話を調べるところから、話が始まるが、その後は、レシピ作成の苦労話と、実際に作られたおいしそうな料理とがメインの話となる。

特に、妻を演じる宮崎あおい。二人の共同制作で話は進む。

やがて、子供ができるが、妻は難産で死んでしまう。

後半は、天皇の料理作りの裏の話が合って、急転直下話が進む。

結局は、二宮扮する佐々木充が、この料理人と深い関係があり、再び二宮が料理の世界へ戻ることになる。

料理映画は、面白いが、一面単調で、むつかしいところ。

そこで、ひねりを効かしたストーリに頼ることになるが、ちょっと強引。

ああ、面白いことは面白いが。

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ツタヤ発掘良品 「狂った夜」、イタリア、若い男たちの無軌道!

2018-05-29 11:14:53 | イタリア映画

おすすめ度 ☆☆★

イタリア映画好き ☆☆☆

1959年作品

『奇跡の丘』等の名監督ピエル・パオロ・パゾリーニの脚本をマウロ・ボロニーニが監督。

戦後、イタリアのリアリズムが全盛期を迎えた。本作は、その最後期の作品。

貧しい青年たちの一夜の出来事を描いている。

盗んだ銃を故買屋で売り、その金で贅沢に遊ぶ。

前半は、娼婦たちとのざれあい、金持ち青年たちとの喧嘩となれ合い。

後半は、女と遊びまくるお話。

ファーストシーンとラストシーンの、捨てられた紙幣が象徴的。

戦後のローマの荒れ果てた郊外がうらさみしい。

 

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