おすすめ度 ☆☆☆
オランダ映画
「のむコレ」(17年10月28日~)上映作品
戦後30年間にわたって隠蔽されてきたナチ戦犯の正体を執念で暴いたオランダ人ジャーナリストの実話をもとに映画化した社会派ドラマ。
1976年、アムステルダムの記者ハンス・クノープ。大富豪のアートコレクター、ピーター・メンテンが第2次世界大戦中にユダヤ人虐殺にかかわっていたことを掴み、調査に乗り出す。
色んな妨害や、脅しに会いながらも、ポーランド(当時はソ連)へ、取材に行き、確信を得る。このシーンでは、30年前の虐殺の真相が映し出される。
週刊誌の売れ行きも好調で、裁判も自信があったが、弁護側の策略と、同じ社内での裏切りもあって、敗北。
しかし、重要な参考人の証言を勝ち得て、裁判は結審する。
お国柄か、記者の俳優のせいか、非常に淡々と物語は進む。
一方のコレクターも、富豪であるし、それほどえげつない人間でもなさそうで、時代が犯罪を誘発したのだろうか。
こちらは、事件当時と、30年後で、俳優が代わっているが、ずるそうな役者をそろえている。
ナチス物もいろいろ映画化されているが、オランダというサイドストーリーだ。
主人公の記者は、裁判には勝ったものの、結局自らの進退を呼び込んでしまう悲劇も。