おすすめ度 ☆☆☆ (劇場鑑賞)
長江好き、叙事詩好き ☆☆☆☆
2016年・第66回ベルリン国際映画祭・銀熊賞(芸術貢献賞)受賞作。
映像は、美しく、その詩情は素晴らしいのだけれど、眠いこと眠いこと。
上映時間は、116分と中尺だけど、うんと長く感じる。
何しろ、長江(揚子江)を上海からおんぼろ船でさかのぼるのだから。
さすが、中盤、三峡ダムまでくると、音の大きさと映像の雄大さに圧倒され、目が覚めてくる。
それにしても、登場するアン・ルーという女性の存在は何なのか。
邦題は「愛の詩」だが、原題はただの長江図。
眠気覚ましに、セックスシーンを挟んだのか?
一方、父の残した詩集、なぜ、書かれたのが天安門事件の年、1989年にしたのか。何らかの意図が?
さらに、奥へ進み、氷の長江。
そして、ラストは。
まさに、ミステリアス。
名カメラマン、リー・ピンビンの手わざが光る。