おすすめ度 ☆☆★
博物館好き、美術館好き、古文書好き ☆☆☆
1977年のベンと1927年のローズ。
二人の耳の聞こえない少年少女の物語が、交互に描かれる。
1927年は、無声映画時代、まるでトーキー映画を見ているような、音と色のない世界。
1977年、黄色っぽい画面で、やや、古さを感じさせるニューヨーク。
二人は、それぞれ片親を亡くし、そのルーツを探りにニューヨークへやってくる。
博物館や、古文書店が舞台で、好事家にはたまらない設定。博物館のジオラマや模型で作られた風景や動物。
何かに惹かれるように二人は博物館へ引き込まれる。
27年と77年のつなぎが実に丁寧で、違和感なくタイムスリップできる。
ラストは、二つの物語が結びついて終わる。