おすすめ度 ☆☆☆★ (劇場鑑賞)
PG12
2014年に世に現れ、またたく間に人々を魅了した“仕事人”イコライザーこと、ロバート・マッコール。扮するは、デンゼルワシントン。19秒の秒殺とはすごい。
昼は勤勉で紳士的な“働く男”、だが夜の顔は「19秒でこの世の悪を完全抹消する」元CIA工作員――。
今回は、昼の部のタクシードライバーの仕事ぶりが、なんとも優しい。
ホロコーストの生き残りである老人の失った思い出を捜索したり、前途ある大学生が悪へと転ばぬよう、マッコールの正義的フォローが熱く炸裂する。
後半は、元上官スーザン(メリッサ・レオ)の客死を解明する過程で、自身と同じ元CIAエージェントの暗躍に突き当たる。すなわちゴジラがゴジラと戦うかのような、イコライザーの「同門争い」が今回の目玉。
暴風雨が直撃する海辺の町で格闘と銃撃戦が展開するシークエンスで盛り上がる。
計算尽くされた迎えうちの準備が、その強さを納得させる。
デンゼル・ワシントン、還暦を過ぎてのそのたたずまいは、見事。
監督は、前作に続いて、アントワン・フークア 黒人コンビだ。