おすすめ度 ☆☆☆★
西島秀俊と西田敏行がダブル主演を務め、社会奉仕がモットーの地元密着型ヤクザたちの奮闘を描いた今野敏の人気小説「任侠」シリーズを映画化したコメディ。
今回は、学園もの。かたぎには手を出さないことをモットーとするこのやくざ達の設定は、ほとんどおとぎ話なのだが、警察では取り締まり切れないグレーな悪を、違法な手段を用いても成敗してくれる姿に留飲が下がる。
男女学生を勇気づけるシーンが多く、学園ものらしさに焦点が当てられている。
外見やくざが多数出てきて、暴れたりするので、その点ではあまりお勧めはできないが、西田敏行の抜群の喜劇ヤクザの出現で、面白い。
主役の西島秀俊は、ちょっと役に向いていないように見えるが、受けの演技で光っている。
部活の復活など、学園らしい展開だが、基本、土地開発をめぐる金銭トラブルがメインで、こちらは西田扮する親分がきっちり片を付ける。