おすすめ度 ☆☆☆
芸術映画好き ☆☆☆★
スペイン・フランス・デンマーク合作 PG12
スペイン出身の気鋭監督ハイメ・ロサレスが、カタルーニャの乾いた大地で繰り広げられる悲劇の連鎖を描いた。
いきなり第二章から始まる意外な展開。
第三章で、家政婦の謎の自殺。
その後になって、第一章が始まる。
若き女性画家ペトラが、自らの出自を求めて、著名な彫刻家を訪ねる物語。
だが、なかなか語られないそれぞれの秘密、傲慢な彫刻家の不穏なふるまい。
壁に囲まれた不思議なカメラアングル、話し手から離れるカメラの動き。
カタルーニャの美しい自然。
芸術家らしい室内の雰囲気。
突然の死の連鎖。
芸術的な、サスペンス。
淡々と話は進むが、各章のタイトルが、出来事を的確に表現しているのでわかりやすい。
だが、だれにも感情移入できず、結局、話すタイミングが悲劇を招く。
アーティスティックなサスペンス。