おすすめ度 ☆☆☆★
子ども食堂(身寄りのない子供たちにご飯を作ってあげる食堂)は、全国的に展開されている。
この映画は、その子ども食堂を直接取り上げた映画ではない。
最後に、子供たちに無料で食事の提供を始めるシーンが。
で、この映画、子供目線で、育児放棄の子供たちを描いている。
ずっと、無表情、無口、放棄された子供の目線だ。
両親が食堂を経営、妹がいる平凡だが、満たされた小学5年生ユウト。
母子家庭で、いつも男を連れ込んでいる母親。子供は体が大きいのにいじめられているタカシ。
いじめを見て見ぬふりをしているが、友達付き合いのユウト。
高架下で、車に暮らす姉妹と近づき、食堂でご飯を食べさせたりする。車の持ち主姉妹の父親は、消えてしまう。
ユウトの両親は、姉妹を養護施設に入れようと相談。
後半は、ユウトが、姉妹が家族で行ったことのある、伊豆の海岸へ。連れ出す。ロードムービーだ。
結局、警察が動いて、姉妹は施設に。そしてやっと「虹の雲」に出会える。
子供目線のため、大人の事情は明かされないのでちょっと不満が残る。
だが、育児放棄された子供の辛さが痛いほどわかる映画だ。
終わりには、なぜか涙が止まらない。