おすすめ度 ☆☆☆★
下北沢を舞台に1人の青年と4人の女性たちの出会いをオリジナル脚本で描いた恋愛群像劇。
「下北」とも呼ばれる下北沢は、昔ながらの東京の雰囲気が残るおしゃれで文化的な地区。壁画が描かれた狭い通りに、古着やレコードを扱うスタイリッシュな店が並びます。アートショーやバンドのライブを楽しめるクラフトカフェやビールパブ、独創的なペストリーや野菜カレーを味わえるベーカリーやビストロもあります。
今泉監督に下北沢映画祭から、下北沢を舞台に映画を撮ってくれと頼まれて、撮ったらしい。
まあそれだけ、下北沢は、今泉監督にふさわしいのか。
しかし、題名が「街の上で」とあるように下北沢が主役の映画だ。
下北沢の古着屋で働く青年・荒川青は、たまにライブを見たり、行きつけの古本屋や飲み屋に行ったりしながら、基本的にひとりで行動している。生活圏は異常なほどに狭く、行動範囲も下北沢を出ることはない。そんな彼のもとに、自主映画への出演依頼という非日常的な出来事が舞い込む。
結構、恋バナの話が中心で、それをさらりと、今泉流のストーリー手リングで描かれ、引き込まれる。