ひろの映画見たまま

映画にワクワク

「桜ふたたびの加奈子」、小学校入学式の日に娘を亡くした母

2013-11-22 19:01:51 | 日本映画
おススメ度 ☆☆☆

ちょっと変わった映画。

冒頭から葬儀シーン。

カメラは、何を映すのか、焦点の定まらないふわふわした感じ。

娘を自分の不注意で、交通事故で無くした母親。

そんな経験があれば、しっくりくるのか。

初七日、四十九日、一周忌、三周忌と、タイトルが出て、物語は進行する。

母親は、自殺すらする(未遂)。

愛犬を追っていて出会った、女子高生。彼女は妊娠していた。父親も高校生で子供に無関心。一人で産むことに。

そんな彼女に同化した母親は、出産にも立ち会い、生まれた子が加奈子の生まれ代わりと信じるようになる。輪廻転生だ。

カメラの視点は、いつも不安定、悲しむというかヒステリックと言おうか、落ち着かない母親の描写。

たしかに、母親を演じる広末涼子は演技がうまくなった。バックに流れる音楽は弦楽で心を逆なでする。

前半は、この不安にさいなまれて、見ているほうもいらついてしまう。

だが、一転、母親が、娘を見出し、目的を持つようになってからは、落ち着いてくる。それがまたどんでん返し。

これは、ミステリーであり、ホラー映画なんだ。

稲垣吾郎が、父親役で、母親を支え続ける。
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「スティーブ・ジョブズ」、コンピュータやアイフォンなどのAPPLEの創業者の伝記映画です。

2013-11-21 19:14:16 | アメリカ映画
おススメ度 ☆☆
    コンピュータに興味ある方、企業の話に興味ある方 ☆☆☆

アップル社の創業者スティーブジョブズ氏は、2011年10月、56歳で亡くなった。アップル社隆盛の緒についた時だけに惜しまれた。

その後現在のアップル社は、アイフォン、アイパッド、アイポッド、マック、アイチューンと電脳業界を圧倒している。

その彼の伝記が早くも映画化された。

ただ、映画は、アップル創業とその後の会社の人事問題のごたごたに終始し、映画としては何とも盛り上がりのない作品になった。

おまけに、ジョブズ氏の嫌味といえる強引さと、あっさり敵を葬る非情さが前面に立って、一度追い出されたものの復讐劇のようになってしまった。

予備知識なしで見たせいか、青年時代からの彼の行動に戸惑いながら過ごし、睡魔が襲ってしまった。

後半企業としての厳しさを見せつけ、その後の躍進の萌芽を見せることで終わるが、これだけの大事業をやり遂げた彼の偉業を垣間見たかった。

ジョブズの若き頃にそっくりと言われるアイルトンカッチャーがジョブズを演じ、片りんを見せる。
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「バーニング・ブライト」、家に閉じ込められた少女と自閉症の弟がトラに襲われます。

2013-11-20 18:24:34 | アメリカ映画
おススメ度 ☆☆
    動物映画好き ☆☆☆

トラに襲われる映画ときたら、今年上映された「ライフ・オブ・パイ」が思い浮かびますが、こちらは、予算の関係で、CGではなく本物のトラが出てきます。

その分、部屋のあちこちを歩き回り不気味です。

ただ、「ライフオブパイ」のようなトラとの接触はありません。あくまで別画面での合成映画です。

それにしても、全編の8割以上がとらとの共存生活ですから。あの手この手の脱出が考えられます。

おまけに、自閉症の弟が人の言うことを聞かず勝手な行動をするから大変です。

要は、一人の少女の奮闘編なのです。

この少女が、案外可愛くて話に色を添えます。

ただ、濡れまくりますが、ノーブラではありません。

二人の母親は、死に、義父が勝手にサファリーパークだといって凶暴な虎を買ってきたのです。そして台風の日だというのに、一日、バーで酒浸りです。

恐怖の虎に立ち向かうお姉ちゃんに肩入れしてみるのが素直な鑑賞法でしょう。

最後は、あっけなく終わります。
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「恋愛の目的」、しつようにねっとり口説きまくる高校教師

2013-11-19 17:59:27 | 韓国映画
おススメ度 ☆☆☆
  R-18ですから、この手の嫌いな方は×
  さらに、執拗な男の口説き、これに耐えられないかたは、☆☆

2005年公開作品

まあ、日本ではここまでのしこさはないだろう。

高校教師の男性、教育実習に来ていた一つ年上の女性の恋物語。

それにしても、冒頭校庭ベンチに腰掛ける二人。

男「濡れました?濡れたでしょ?」

女「何を言ってるんですか」

男「ちょっと待って、今は立てないんです」

女「なぜですか?」

男「アソコが勃っちゃって・・・」

こんな会話がファーストシーン??

ただ、この映画、後半になると実にシリアスなんです。

それぞれの関係のどろどろが明らかにされ、究極のとどめとなります。

橋本大阪市長っぽいパク・ヘイルが高校教師を演じています。

演技なのか、素なのか、まあしつこく女に迫るさまは見ごたえがあります。

一方、女性のほうは、カンヘジョン。大胆なセックスシーンを見せています。

二人にはそれぞれ恋人がいて、セックスライフもあるのに、これは恋愛演技でしょうか。

しかし、コミュニケーションが必要として、教師と実習生は、飲み屋で酔っ払い、酔いの勢いで。

女性には、過去のトラウマで睡眠障害があるというのが味噌で、抱かれて寝るという快楽が待っているのです。

恋愛の目的って何でしょうか?結婚でしょうか?

答えは見てのお楽しみ。


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「まだ、人間」東大出の26歳の新鋭監督の作品

2013-11-19 16:03:12 | 日本映画
おススメ度 ☆

2011年度作品。

新しい視点での映画かと思った。

たしかに、TOKYOという現代を生きる男と女。

そして二人の男は同性愛。

殺人と金、

ミステリアスだが、感情のどろどろ。

132分の長編だ。

しかし、登場人物3人の描写が主体で、意味不明のやり取り、まあ、セックスシーンや同性愛シーンもあるが、盛り上がらない。

折角、AV女優の穂花を起用しているのだが、美へのこだわりはない。

まああ、難しいとは次元の違う、独りよがりな映画だろう。

中で、でんでんと根岸季衣がでているクリスチャン家庭でのやり取りは、まともに見えたが。

DVDには、監督の語りの入る本編があるが、見る気にならない。

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「セイフヘイブン」、犯罪を犯し追われる女と、妻を亡くし立ち直れない男のラブロマンス

2013-11-18 18:26:39 | アメリカ映画
おススメ度 ☆☆
    ラブドラマ好き、ミステリー好き ☆☆☆

冒頭、犯罪を犯し、逃げるようにボストンを離れる女ケイティ。警官は彼女を探している。

ちょっとしたサスペンス映画かと思われたが、女は北カロライナ州のサウスポートの海岸が気に入り、途中下車する。

そこでウエイトレスをしながら、隠れ生活を送るはずだったが、妻をがんで亡くし失意の青年(雑貨屋)と出会う。

それから、徐々に愛をはぐくみ、順調なラブロマンス、雑貨屋の娘は、ケイティをすっかり気にいているが、息子はは母親のことが忘れられないらしい。

それでも、いくつかのエピソードを経て、仲は深まっていく。

ただ、ケイティを追う刑事の姿が、何度も挿入されサスペンスの要素も。

後半は、このサスペンスの謎が徐々に暴かれる。

ただ、いささか強引な展開に、ちょっとついていけなくなる。

ラストは、町のお祭りの日、意外な展開が。

サウスポートの自然は美しく、海水浴やカヌーなど、ラブムードは盛り上がる。

雑貨屋の娘がかわいく、ラストでも活躍する。

折角のいいロマンスなのにやや残念だ。

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「俺俺」、おれおれ詐欺が発端で、俺が増殖

2013-11-17 17:39:53 | 日本映画
おススメ度 ☆
    ジャニーズファン ☆☆☆

ジャニーズのKATTUNの亀梨和也主演の映画です。しかも33役に挑戦、当然自分が自分に話すシーンがふんだん。

最近のおれおれ詐欺にひっかけ、最初はふとしたきっけで拾った携帯で、その母親に電話をかけ、現金を振り込ませる詐欺。


だが、その落とした主に俺が変身して、ややこしくなる。

母親は、実の息子と勘違いして応対するし、一方の家でも、すり替わった俺が、俺になって母親と応対。


さらには、家へ帰れば増殖した俺俺が。

そんなこんなで、見ているものまでおかしくなって、ストーリーを追いかける気もしなくなる。

さらには、俺を削除というスリラー風になって、更におかしくなる・

カメラ店長の加瀬亮や、お客の内田有紀、母親の高橋惠子など、芸達者も出ていて笑わせてくれるが。

しかし、この増殖現象がうまく整理されておらず、観客を引きずり回すのは止めてほしい。



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「キャリー」、ホラー映画のリメイク版です。

2013-11-16 17:20:12 | アメリカ映画
おススメ度 ☆☆☆
   ただし、オカルト映画の嫌いな方はパス。
オカルト好きは〇

1976年にブライアン・デ・パルマ監督によって映画化された「キャリー」をリメイク。

今回は、キックアスのクロエ・モレッツが主演しています。

超能力を秘めたさえない高校生が、もともと母親に呪われた子供としていじめられ、学校でもいじめられる。少女もののオカルトだ。

初潮が原因でのいじめで、カメラにとってWEBにアップするところが現代風。

で、超能力で仕返しをするが、クラスメイトには総すかん。

気を利かした同級生の女の子が、男性にプロムパーティに誘わせる。

そこで、ベストカップルに選ばれ有頂天の真っ最中、悪ガキどもが仕組んだ豚の血を浴びる。

その血を浴びた壮絶な顔のまま、超能力を発揮、あたりはすさまじく破壊される。

閉じ込めておいたはずの母親を探し出し、ラストへ。

まあ、いじめられっ子の復讐劇なのだが、血の問題をベースにして描くところにミソがある。

クロエの可愛さが、映画を救ってはいるが、それがいいかは見る者の判断。

母親役のジュリアンモアがこの映画のもう一つのカギだ。
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「セレステ∞ジェシー」、タカピー女性の恋愛物語!

2013-11-15 17:43:44 | アメリカ映画
おススメ度 ☆☆☆
    恋愛経験に苦しむアラサー、アラフォー女性 ☆☆☆☆

タカピー女性が、突然恋愛不毛に襲われる衝撃の映画。

大学時代の同級生と結婚、コンサルティング会社を経営するセレステ、相性のいい相手だが、アーティストをめざしぱっとしないジェシー。

2人は気が合いすぎるべたべたカップル。片時も離れたくない。

だが、結婚生活に飽きた二人は、永遠に恋人でいたいからという理由で別居、別居とはいいながら近くに住んで、毎日愛をはぐくむ。

そんな二人に、亀裂が。

今まで怖いものなしの順風満帆で来た彼女。愛を失いかけて、悩みが始まる。かっけのように突然の心の隙間が、酒におぼれ、ジョギングにはまり、男とはとっ変えひっかえ付き合うが、所詮、前の彼氏が忘れられない。何ともとほほな毎日。

まあ恋愛経験者には、たまらない泣き所満載。

それに、風景がいいね。

主演のラシダジョーンズは、ミュージシャンのクインシージョーンズの娘で、女優やモデル。一方、脚本家でもあり、この映画は、彼女の実生活がヒントで描かれており、それだけ、女心がよく描かれている。

ラブラブの恋もいつかは終わりが来るのだろうか?
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「清須会議」、三谷幸喜の歴史ものです

2013-11-14 19:01:47 | 日本映画
おススメ度 ☆☆☆☆

清須会議は、織田信長が本能寺で明智光秀に撃たれ、その後、長男の信勝も殺された後、秀吉が光秀を討ち、その跡目と光秀の領土分配が目的で開かれた会議である。

この歴史事実を、三谷幸喜がアレンジした、三谷ワールドの清須会議である。

歴史に興味のある方には、なるほどとの面白さもあろうが、歴史音痴の当方にとっては、いわゆる会議ものの可笑しさが堪能できた。

当初、筆頭家老の柴田勝家(役所広司)、彼の盟友であり、参謀の丹羽長秀(小日向文世)のコンビで、信長の三男の信孝を後継と考えていたが、秀吉(大泉洋)は次男でうつけ者とされる信雄を後継に推してきた。

池田恒興(佐藤浩一)は、関東の戦場にあり会議に間に合わない瀧川一益の代わりに会議に出席することに。態度をあいまいにして漁夫の利を得ようとしている。

それに、信長の妹、お市の方(鈴木京香)が、勝家に惚れこみ、いっぽう、秀吉はお市の方に気があるそぶり。恋の駆け引きが結果に影響するのか?

秀吉には、寧(中谷美紀)という妻がおり、結構夫に加勢する。

そんな顔ぶれで、三谷ワールドは展開する。

戦闘シーンのような、時代劇の特徴であるアクションは見られないので、その点は残念だが、そこに狙いはない。

むしろ、駆け引きの面白さ、いわゆる演劇的要素満載で、そこここで笑わせてくれる。

ほぼ決まりの歴史ものだけに、取り立てて、驚く展開はないので、もっぱら役者の演技にかかり、その点では成功している。なにしろ、26名の豪華キャスト。

剛力彩芽がかわいい。

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