ひろの映画見たまま

映画にワクワク

「愛の囚人」、モスクワを舞台に繰り広げられる逃れられない愛の物語!

2016-05-08 09:30:57 | ヨーロッパ映画
おすすめ度 ☆☆

官能映画好き ☆☆☆

ロシア映画 R+15 劇場未公開

美しいモスクワを舞台に繰り広げられる官能サスペンス。

海辺の別荘でひと夏を過ごした女子大生のレイラ。家の修理にやってきたアーテムと恋に落ちる。

レイラは、モスクワに帰るが、アーテムは後を追ってやってくる。再び愛をよみがえらせ、同棲を始める。

だが、レイラの父親が不正取引で逮捕され、その金繰りで、資産家と結婚。

アーテムも年上の金持ち女と結婚。

しかし、レイラとアーテムは、恋の虜から逃れられず、事件は起こる。ここからはサスペンス。

レイラを演じるポリーナ・アンドレヴァがなかなかのロシア美人で、その肉体を惜しげもなくさらす。

何回か、セックスシーンが繰り広げられる、シーン自体は短くそれほどエロくはないが、ポリーナは美しい。

どろどろの恋愛劇だが、あまり暗くならずに淡々と進むのが救い。




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「クライム・スピード」、銀行強盗の兄弟愛!

2016-05-07 17:07:13 | アメリカ映画
おすすめ度 ☆☆

クライムサスペンス好き ☆☆☆

R15+ 

実話ベースの「セントルイス銀行強盗」(スティーブ・マックィーン主演)をリメイクしたクライムサスペンス。

爆弾製造の罪で半年服役し出所した自動車整備工のフランキー。店を持ちたいが、前歴のため銀行は金を貸してくれない。

一方、恋人とよりを戻し、新生活を夢見ている。

そんななか、強盗でつかまり10年間服役していた兄が返ってくる。

兄の誘いに怪しいものを感じ断っていたが、ずるずると引きずりこまれ、兄のムショ仲間に参加することに。

そして、銀行強盗の大ばくち。

このどうしようもない兄を「戦場のピアニスト」のエイドリアン・ブロディが演じ、起伏の少ないこの映画を救っている。

刑務所で、いじめられ、二度と行きたくないと懇願するさまは、哀れだが、見事な演技。

銀行強盗は、なかなか迫力あるが、何かちょっと間抜けなところが愛嬌か。


ラスト、兄弟愛の結末だが、なんとなくすっきりしない。
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「天皇と軍隊」、フランス製作ドキュメンタリー

2016-05-06 17:46:11 | フランス映画
おすすめ度 ☆☆☆

見てほしいという意味では ☆☆☆☆

京都で今上映中。憲法記念日を意識してか? 

アメリカでは、トランプ氏が大統領選を勝ち抜いて、日本に防衛費を負担させるべきだとのたまわっている。
時代は、また転換期を迎えるのか?

フランス製作の映画だが、監督はフランス在住の渡辺謙一。

映画は、全うな映画で、天皇と軍隊の関係を、教科書的におさらいしている感じ。

コメントする人も、左から右まで。

特攻隊経験者田英夫、日本国憲法作成担当のアメリカ人女史など、貴重な発言も。

三島由紀夫の自衛隊前での演説などシンボリック。

昭和天皇が、広島の大衆に向け「原爆はやむを得なかった」と発言していたのは、知らなかった。

さらに、これは別のブログで見たのだが、東京裁判の開始日が昭和天皇誕生日、処刑日が今の天皇誕生日だったとか、

処刑は免れたものの、昭和天皇の意中は複雑なものがあったろう。

いずれにせよ、記録映画は、雄弁なので、やはりできればこの映画を見てほしい。
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「ギャラクシー街道」、三谷幸喜の宇宙ものコメディ!

2016-05-05 17:33:37 | 日本映画
おすすめ度 ☆☆

評判があまり芳しくなかったので、劇場はスルー。

DVDレンタルで早速見る。

「清須会議」で時代物に挑戦した三谷幸喜監督、今回はSFものに。

おかげで、エアラインの映画に採用され見た人も多い。

西暦2265年、木星と土星の間に浮かぶスペースコロニーの「うず潮」と地球を結ぶ、スペース幹線道路「ギャラクシー街道」、その道路沿いににハンバーガーショップ「サンドサンドバーガー・コスモ店」がある。

映画は、そのハンバーガーショップを訪れる宇宙人たちの悲喜こもごも。

今回は、恋愛映画を撮りたかった監督。

ちょっとひねった恋愛ものを展開する。

でも、脱皮とか、産卵とか、あまり見るものを楽しませてくれない。

それよりも、西田敏行の人の心を持ち相談相手をするコンピューターとか、パートのおばさんで、ショックを受けると猛烈な電波を出し、停電させてしまう大竹しのぶとか。結構面白いキャラがいるのだが、あまりいかされていない。

ネットでかなりたたかれた三谷さんだが、きっと、また立ち直っていい映画を見せてくださいね。
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「マルタのことづけ」、4人の子連れのシングルマザーと孤独な独身女性のふれあい!

2016-05-04 19:25:40 | 映画
おすすめ度 ☆☆☆

メキシコ映画

愛する4人の子どもを持つシングルマザーのマルタと、一人暮らしで友だちも彼氏もいないクラウディア。

二人は病院で出会う。

マルタは、エイズで不治の病。

でもこの映画実に明るい。

それは、マルタのやさしい心遣いだ。

4人の子供のうち、上二人は父親が違う。

だが、死を前にしたマルタを囲んで、なにげない家族のつながりが丁寧に描かれる、

最後は散骨のシーンだが、日本では許されない生きた場所に撒いてほしいというマルタの願い。

孤独だったクラウディアは、家族という触れ合いを得た。

監督の実体験をもとに描かれるセミドキュメントな映画。

ハートフル。
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「ニューヨーク・ギャングスター」、マフィアにあこがれる青年!

2016-05-04 09:20:15 | アメリカ映画
おすすめ度 ☆☆

劇場未公開

NYマフィアのドン、ジョン・ゴッディに憧れ、彼の無実を勝ち取る計画を立てた若きカップル。現代のボニー&クライドと呼ばれた二人の衝撃の実話を待望の映画化!

『ジャージーボーイズ』で話題となったヴィンセント・ピアッツァ、『6才のボクが、大人になるまで。』でアカデミー賞助演女優賞を獲得したパトリシア・アークエットが主演。

マフィアにあこがれ、狂気に粋がる青年と、なぜか、彼を全面的にバックアップする女性。

次々と犯罪に手を染める快感。

でも、それって、破滅するだけ。

青年の突っ走る姿が、無謀に見えるだけ。

主演の二人の、ちぐはぐさに乗れなければ?

マーティン・スコセッシの名にひかれてはみたものの。



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「アイヒマン・ショー 歴史を映した男たち」、ホロコースト世紀の裁判のTV実況!

2016-05-03 16:53:05 | イギリス映画
おすすめ度 ☆☆☆

実話好き、ナチス裁判好き ☆☆☆☆

アイヒマンは、ナチスにあって、ユダヤ人大虐殺の責任者とされている。

彼は、アルゼンチンでの逃亡生活中に逮捕され、イスラエルに連行され、エルサレムで裁判にかけられた。

その裁判をテレビ中継したクルーがいた。

本作は、そのクルーたちの動向を映画化したものだ。

この映画がユニークなのは、フィクションとしてのドラマの映像と、実際の当時のテレビ映像をミックスしながら話が進むことだ。

何しろ、世紀の大立者アイヒマン。がんとして無罪を主張。(ここは、生の映像が生きている)

法廷で、被害者たちの訴えと、その当時の記録写真が披露され、それを見つめるアイヒマン。

そのアイヒマンの一挙一動を映し出そうとするテレビマンたち。

それにしても、アウシュビッツの映像は鮮烈だ。やせ衰えた全裸の男性、それはもう人間ではない、でもまだ生きている。そして次には、その彼らは死体となり、山のように積まれた全裸男性の死体。もう正視できない。

よくまあこんな映像が残されていたものだ。

映画自体は、その強烈な映像の陰に隠れてしまう。

でも、裁判をテレビ放映し、世界に配信したというからそのことは、賞賛すべきだろう。
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「レヴェナント 蘇えりし者」、ディカプリオ渾身のサバイバル!

2016-05-02 17:32:15 | アメリカ映画

おすすめ度 ☆☆☆

サバイバル映画好き、ディカプリオ好き ☆☆☆☆☆

R+15 かなりグロテスクでショッキングな映像があり、苦手な人はご注意を。

1823年アメリカ北西部。

実話に基づくマイケル・パンクの小説を原作とし、大自然の中、死から蘇り、息子の復讐のため、一人で凍てついた荒野をサバイバルした男の物語。

ディカプリオが、この大自然の中のサバイバル劇を、役者根性で演じきった稀有の作品だ。

狩猟チームが、毛皮を収穫し、その帰り道、インディアン(先住民)に襲われ、逡巡する中、案内人のグラス(ディカプリオ)は、グリズリ(大きな熊)に襲われ瀕死の重傷を負う。(この画面も圧巻)

隊長は、フィッツジェラルド(ハーディー)に託して先行する。フィッツジェラルドはグラスを殺そうとし、グラスの息子に銃を向けられ、逆に殺してしまう。そして、同行者と逃げ出す。

残されたグラス。手負いの身ながら、持ち前の底力で、キャンプへ帰りつく。

だが、その途中は、七難八苦。マイナス20度の極寒。食べ物を求め、暖を求め、それこそ動物並みのサバイバルだ。

映画を見ていて痛い思いをしたことはないが、この映画はまさに痛い。そう思わせる演技と演出。

最後は、神に託すという選択をするが、それはサバイバルで得た教訓なのだ。

157分の大作だが、この痛さに最後までつき合わされた。

音楽と映像が美しい。




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「グランドフィナーレ」、老境のイギリス人作曲家の再生!

2016-05-01 17:39:48 | ヨーロッパ映画
おすすめ度 ☆☆☆

アート系映画好き ☆☆☆☆

イタリア・フランス・スイス・イギリス合作 R15+

アルプスのリゾート地にある高級ホテル。引退した80歳の老作曲家・指揮者のフレッド・バリンジャー(マイケル・ケイン)は今、そのリゾートホテルでサウナ、マッサージ、プールを楽しむ毎日を過ごしていた。

そこには、親友の映画監督のミック・ボイル(ハーヴェイ・カイテル)ほか、名を成し遂げた人たちがいた。

フレッドの娘とミックの息子は結婚していたが、ミックの息子に恋人がいて破局に。

作曲家と映画監督の話で進んでいく。

老境を描いているので、監督もと思ったが監督のイタリアのパオロ・ソレンティーノは意外と若い45歳。

話にまとまりがないので、この映画に乗れない人には、退屈な映画だ。

だが、映像のすばらしさと音楽の美しさ、そして突拍子な映像の数々。

この映画にはまると逃げ出せない。

英国女王の前で演奏して欲しいという誉有る依頼を個人的な理由で断っていた作曲家。

やがて、いろいろな出会いの果て、ラストは、謎が明かされ、女王の前で披露される「グランドフィナーレ」(これはまさに感動もの)で締められる。

人生の機微あふれる、セリフの数々。

原題は「Youth」、これはまさにこの映画にふさわしい題名だ。





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