ひろの映画見たまま

映画にワクワク

「三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実」、TBSに残された貴重な映像!

2020-05-22 17:38:04 | 日本映画

おすすめ度 ☆☆☆★ (劇場鑑賞)

ドキュメント好き ☆☆☆☆

1969年5月に東京大学駒場キャンパスで行われた作家・三島由紀夫と東大全共闘との伝説の討論会の様子を軸に、三島の生き様を映したドキュメンタリー。

東大全共闘という当時の先鋭集団。

対するは、世界的文学者にして、翌年自衛隊で割腹自殺した三島由紀夫。

当時の感覚で行けば、新左翼新右翼。相反する論のぶつかり合いのはずだった。

三島は、乞われて単身敵地に乗り込むのだが、終始穏やか、自らの論を展開するが、相手の言い分も聞き分ける。

天才対天才の言葉のぶつかり合い故、難解極まりないが、このドキュメントを作るにあたり、新しく関係者らにインタビュー。

特に、三島を継ぐとされる平松の解説は、わかりやすい。

50年を経て今、暴力を肯定する二つの対立を取り上げたのは、時宜を得ているのだろうか。ただ、総括としてはよくできた映画だ。

 

しばらく、コロナウイルスの影響で、映画館が閉鎖に追い込まれていたが、やっと、開館。

しかし、またしても、観客は私一人。

映画館も、コロナにつぶされかけている。

 

 

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「愛の小さな歴史 誰でもない恋人たちの風景 vol.1」

2020-05-21 17:51:24 | 日本映画

おすすめ度 ☆☆★

恋愛映画好き ☆☆☆

No.1とあるから、続編があるのだろう。

2015年に作られた「愛の小さな歴史」という同名の作品がある。

ヒロインを演じる瀬戸かほ。ラブシーンを演じている。一応R18+だ。

「海辺の生と死」「アレノ」など男女の濃密な時間を描いてきた越川道夫監督作品。

古本屋のアルバイトをしていたユリ、店主のトモさんが、奥さんを亡くして、乞われて結婚。ひとまわり年の差。

トモさんの友だちのリュウタ(トモさんより若い)。父を亡くしその遺品修理で、トモさんを訪ねてくる。

遺品の文庫本を通じて、ユリと親しくなり、セックスをする。

トモさんは怒るが、結局二人の仲を認める。

それぞれに痛みを抱える男女のほんわかとした恋物語。

人を選ぶ作品。

トモさん役を「焼肉ドラゴン」の宇野祥平、リュウタ役を「新宿スワン」の深水元基がそれぞれ演じている。

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「最高に素晴らしいこと」、自殺未遂の女の子の更生物語!

2020-05-20 18:17:04 | アメリカ映画

おすすめ度 ☆☆☆

ヒューマンドラマ好き ☆☆☆★

Netfilix で鑑賞

心にそれぞれ痛みを抱える2人の高校生が、インディアナ州の名所をめぐる学校の課題に取り組む中で、癒やしに満ちた時間をともに過ごし、深いきずなで結ばれていく。

高校生のセオドアは、同級生のバイオレットが橋から飛び降りようとしている場面に遭遇する。彼女は数カ月前に姉を交通事故で亡くして以来、周囲に心を閉ざしていた。一方、セオドアも心に傷を抱えていた。

学校の課題のために2人は一緒にインディアナ州の名所を巡ることに。心に問題を抱えている二人は徐々にお互いが支えになっていきます。

そして悲劇が。

主人公が、心の病に悩んでいるこの映画、印象的には暗い。だが、その悩みを乗り越えていこうとする姿に涙する。

「マレフィセント」のエル・ファニングと「名探偵ピカチュウ」のジャスティス・スミスがいい味を出している。

 

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「RECCE レキ 最強特殊部隊」、ジャングルの中で必死に生きる!

2020-05-20 09:44:23 | 映画

おすすめ度 ☆☆

サバイバル映画好き ☆☆☆

南アフリカ映画

南アフリカの特殊部隊「RECCE(レキ)」をモデルに、たった1人で敵地に潜入した男の死闘を描いた戦争アクション。

1981年。南アフリカは10年以上にわたって南西アフリカとアンゴラの国境地帯で戦闘を続けてきた。

RECCEの凄腕隊員ヘンクは偵察と暗殺のため敵地アンゴラに潜入するが、無事任務を終えた矢先、敵の襲撃に遭う。

それから、必死で逃げまくるサバイバル映画。

戦争アクションといえば、部隊が敵陣に潜入、ばったばったと敵をなぎ倒すシーンを思い浮かべるが、本作は、一人の部隊員の必死の逃亡作戦。

途中、家族のシーンや、本部のえらいさんのシーンなどが挟まり、あっちこっちと行き来するので、全体を理解するのに苦労する。

クニスナ映画祭 撮影賞、編集賞、主演男優賞、監督賞、映画賞 受賞! ! 本国で賞賛の嵐! ! など評判はいいのだが。

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「わがままなヴァカンス」、カンヌでのひと夏の青春!

2020-05-19 13:51:00 | フランス映画

おすすめ度 ☆☆☆

「美しき棘」のレベッカ・ズロトブスキ監督が、16歳の少女が体験する刺激的な夏をつづった青春ドラマ。

ブリジットバルドーの再来と噂されているようだが、あの強烈さはない。

夏のカンヌ。

トップレスで、海辺で日光浴。

やや刺激的だが、そこまで。エロスに特化した映画ではない。

16歳の少女が、パリに住む従妹とアバンチュールを楽しむ映画。

だが、この映画、かなり節度を保っていて、豪華なパーティを楽しんだり、小型船でのクルーズなど、大人の遊びを体験するのだが、深入りしない。

まあ、青春を描いているのだが、感情移入できないので、あまりうれしくない。

 

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「愛の不時着」、Netflix放映の韓国ドラマ16話!その一

2020-05-18 17:14:08 | ドラマ

おすすめ度 ☆☆☆☆

コロナウイルスの影響で、在宅を余儀なくされ、Netflixに釘付け。

「愛の不時着」全16話、各回2時間近く。

一日、一話としても、16日。

終日、韓国ドラマにはまりまくり。

何しろ、韓国と北朝鮮が舞台。

物語は、まさにロミオとジュリエット。

逢えるはずのない、南のエリートお嬢様。一流会社の代表だ。

一方は、北朝鮮の軍の最高幹部の子息。

それが、若かりし頃、スイスで出会ったっていた不思議な縁。

ユン・セリ(演じるのはソン・イェジン)が、パラグライダーの事故により、なんと北朝鮮に不時着してしまう、というところから物語が始まる。

前線基地にいた北朝鮮の軍人、リ・ジョンヒョク(演じるのはヒョンビン)が、ユンセリをかくまうところから話は始まる。

なにせ、北朝鮮の田舎町。

そこでの生活は、竜宮城の浦島太郎みたいなもの。

韓国製だけに、北の生活は、脱北者などがいて、多分その文化のかけ離れが、うまく表現されている。

そんな中、ジョンヒョクの兄の事故に裏があることを突き詰めるジョンヒョク。

それは北朝鮮の軍隊内での葛藤となり、アクションシーンへと発展する。

一方、韓国では、ユンセリの行方不明から、彼女の兄弟たちが暗躍。お家騒動に。

韓国は企業、北朝鮮は軍と、社会的葛藤もうまく取り入れられており、アクションシーンも迫力がある。

一回で語りつくすのは無理があり、あとは後日。

次から次へとひねり出す物語。強引なところがあるが、一応筋が通っているので、引き込まれてしまう。

ましてや、ロマンスが主役。見ずにはおれない作品だ。

 

 

 

 

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「いなくなれ、群青」、不思議の国、階段島!

2020-05-17 17:42:20 | 日本映画

おすすめ度 ☆☆☆

青春映画好き ☆☆☆★

大学文芸員が選ぶ第8回大学読書人大賞や、「読書メーター」 読みたい本ランキング第1位などを獲得した河野裕の同名ミステリー小説の映画化。

階段島は捨てられた人たちの島で、島の人たちは誰もが自分がなぜこの島に来たかを知らない。

この島の高校生の物語。

七草、幼なじみの真辺由宇が島にやってきて、なにかと、自分がこの島にやってきた理由を尋ね歩く。

島には、魔女がいて、会った人がいなくて、不思議。

ギターの弦が切れて、その弦を探し求める話。

ラストは、七草と真辺との恋愛談義。

横浜流星、飯豊まりえ主演

青春物語だが、SFチック、文学的、哲学的、セリフが多くて、難解。

 

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「僕のワンダフル・ジャーニー」、「僕のワンダフル・ライフ」の続編!

2020-05-16 17:14:30 | アメリカ映画

おすすめ度 ☆☆☆★

犬好き ☆☆☆☆★

前作で50年で3度生まれ変わり、最愛の飼い主イーサンとの再会を果たした犬のベイリーがたどる、さらなる生まれ変わりの旅路を描く。

今回は薄幸の孫娘CJの人生が舞台。

イーサンは、愛犬の死に立ち会い、孫娘を頼む。

そして3回生まれ変わって、CJを温かく見守る犬の姿を通して、CJの人生をたどる。

娘を嫌っている母親、頼りにしていた亡き父の保険金をも使い込んでしまう。

飼い犬を、ガン探知犬として育てるところがみそ。

ボーイフレンドが、幼馴染の中国人。中国を意識しての起用か?

それにしても、監督は犬好きか?

よく犬の習性を理解。

ラストは、犬好きでなくとも、ハンカチを離せない。

犬好き万歳!!

CJの子役と大人役が、雰囲気が似ていて、なじんでいる。

 

 

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「ペトラは静かに対峙する」、カタルーニアの悲劇!

2020-05-15 17:36:33 | ヨーロッパ映画

おすすめ度 ☆☆☆

芸術映画好き ☆☆☆★

スペイン・フランス・デンマーク合作 PG12

スペイン出身の気鋭監督ハイメ・ロサレスが、カタルーニャの乾いた大地で繰り広げられる悲劇の連鎖を描いた。

いきなり第二章から始まる意外な展開。

第三章で、家政婦の謎の自殺。

その後になって、第一章が始まる。

若き女性画家ペトラが、自らの出自を求めて、著名な彫刻家を訪ねる物語。

だが、なかなか語られないそれぞれの秘密、傲慢な彫刻家の不穏なふるまい。

壁に囲まれた不思議なカメラアングル、話し手から離れるカメラの動き。

カタルーニャの美しい自然。

芸術家らしい室内の雰囲気。

突然の死の連鎖。

芸術的な、サスペンス。

淡々と話は進むが、各章のタイトルが、出来事を的確に表現しているのでわかりやすい。

だが、だれにも感情移入できず、結局、話すタイミングが悲劇を招く。

アーティスティックなサスペンス。

 

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「バニシング」、灯台守の葛藤!

2020-05-14 17:58:03 | イギリス映画

おすすめ度 ☆☆☆

1900年12月にスコットランド沖の北大西洋に浮かぶ孤島で3人の灯台守が姿を消した「フラナン諸島の謎」と呼ばれる実在の事件を、大胆な解釈で描いたミステリースリラー。

大部分が、孤島の灯台が舞台なので、ワンシチュエーション。

25年も灯台守の仕事を続けているベテランのトマス、短気で粗暴な大男のジェームズ、新米の若者ドナルドの3人は、6週間にわたって灯台を灯し続ける仕事のため、スコットランド沖の無人島にやって来た。

まあ、こんな孤島に男三人は殺風景。

嵐の夜にたどり着いた男と荷物。

若者が下りていくと、突然襲われ、逆に殺してしまう。

荷物には、金塊が。

そこへ、金塊を求めて、二人の男がやってくる。

とまあ、欲の塊と、殺人への恐怖。

徐々に追い詰められていく3人。

(陸地との連絡はつかないのか?)

そして誰もいなくなった。

重い映画だ。

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