おすすめ度 ☆☆☆★
NHKBSプレミアム 鑑賞 1985年製作
本作の撮影はフィンランド、イングランド、スコットランド、ポルトガル、ソビエト連邦で行われた。
ハインズとバリシニコフによるダンスのほか、アカデミー歌曲賞を受賞したライオネル・リッチーによる「セイ・ユー、セイ・ミー 」、こちらもアカデミー賞候補となったスティーブン・ビショップ作曲、フィル・コリンズとマリリン・マーティン演奏による「Separate Lives」が見どころ。
世界的なバレエダンサーであったソ連のニコライ・ロドチェンコ(愛称コーリャ)は、アメリカに亡命したが、飛行機がシベリアに不時着したため秘密警察KGBに拘束されてしまう。 コーリャの面倒を見たのは、ベトナム戦争の脱走兵でソ連に亡命していたレイモンド・グリーンウッドと妻のダーリャ(イザベラ・ロッセリーニ)。三人は次第に心を通わせ、ソ連からの脱出を図るようになる。
80年代のハリウッドを代表する東西冷戦映画と呼んでもいいだろう。世界的なロシア人バレエ・ダンサー、ミハイル・バリシニコフが、まるで自らをモデルにしたような亡命ロシア人バレエ・ダンサー役で主演を務めた。
スパイ映画というサスペンスの面を持ちながら、ダンスシーンの素晴らしさに圧倒される。