日本では、古来、東海道のような幹線道路で並木が設けられ、旅人を夏の炎天などから守る効用が重視されていたと思います。
ところが現代の並木道は、単なる慣習にすぎず、日本古来の並木道の効用は忘れられている感じがします。維持管理も手抜きが目立ちます。美化、緑化効果も怪しくなっているのが現状ではないでしょうか。
横浜の、ある銀杏並木の大通り。 並木道にしただけで、歩道を木蔭にするなどの効用は考えられていません。落葉の量を気にするのでしょう、毎年強剪定するので、樹冠面積は小さくなっています。オオムラサキの植え込みに至っては実は笹などの雑草・雑木が植え込みを荒らしているのですが、雑草・雑木除去はやっていません。表面を刈っただけです。刈った直後は写真のようにきれいですが、すぐ植え込みは雑草・雑木でみにくくなります。
これはいい例です。横浜の、ある6車線の幹線道路の歩道 歩道の幅を広くとり、歩道の中央に並木を植え、車道との間にさらに樹壁を設け、快適な歩道環境になるように工夫してあります。樹冠面積が広くなっています。