ちょっと用事があって野庭中学に行ってきました。すでに2020年3月でこの中学は廃校になりました。野庭高校に続いて野庭中学が廃校となり、集合住宅からなる町の悲哀をちょっと感じます。卒業生は寂しいと思います。廃校理由は、少子化、合理化ですが、再開発の準備というニュアンスもあると思います。
生徒は、今、丸山台中学校に通っています。野庭中施設は現在はスポーツ施設、防災関連施設などとして利用されています。将来の跡地の利用法については野庭住宅・団地再開発総合計画の中で検討することになっているようです。(注)野庭住宅とは市営住宅のこと、野庭団地とは分譲住宅のことです。
約50年がたち、老朽化が進んだ野庭住宅・団地の再開発は、まずは住宅から着手されるようですが、再開発は総合的に考えられており、現在、基本構想から、事業者を交えた調査研究段階に入っています。事業者を交えると、実行性のある調査研究ができるからです。住宅の再開発をいつ始めるかは決まっていないようですが、実行へは準備が着々と進んでいます。
現在の野庭住宅・団地(出所)横浜市
基本構想はすでに発表されています。しかしこれはあくまでも基本で、現在発表されている図が実現する訳ではありません。緑道を縦の線とし、町の住宅、施設を緑道に沿って配置する構想が出ています。
野庭住宅・団地再開発の基本構想(イメージ)(出所)横浜市
野庭住宅・団地は上永谷駅に近い市営地下鉄車両基地東側から南へ広がり、日限山3丁目の東側、馬洗川の向こうの丘陵地に達しています。その南西に市街化調整区域の上永谷町と野庭町が広がっています。
このブログでも何度か書いていますが、現存の馬洗川せせらぎ緑道は、上永谷駅付近から天谷大橋付近までは緑道と呼べるような緑道に改善する空間がありません。そこで都市計画道路横浜藤沢線用の空間の有効利用がいいと書いてきましたが、もし野庭住宅・団地を南北に貫く緑道ができるならば、こちらに本格投資をし、上永谷駅ー野庭住宅・団地ー上永谷町・野庭町緑地帯ー小菅ヶ谷北公園・舞岡公園ー舞岡駅を結ぶ大緑道の建設が可能になります。スケールが大きくなりますが、野庭住宅・団地を貫く緑道構想は素晴らしいと思います。実現を祈ります。
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