西洗自治会は書面表決方式で防犯カメラを公園に設置するか否か決めようとしていますが、設置の利点欠点の検討が未熟と思います。
本来は空き巣や泥棒の被害に会う家が何軒か出たので、町中(まちなか)に防犯カメラを付ける考えだったと思います。ところが町中につけるとなると、数が必要になり、莫大なコストがかかります。港南プラザ前という十字路あたりが日限山2,3,4,南舞岡からなる町の中心部ですから一番人通りが多く、設置の効用があります。こうなると広域の問題で西洗自治会だけの問題ではなくなります。
防犯カメラをつける考えが一人歩きし、何とかつけたい、西洗公園ならひとつですむ、無難ではないかと無理に公園につけることになった感じがします。
まず、西洗公園で過去おこった事件の分析ができていません。自治会の案では防犯カメラは遊具広場を映すことになっています。過去、ボヤ、不法投棄、変態出現、立小便などがあったのは遊具広場ではありません。遊具広場の周りの木の陰、植栽の陰などです。防犯カメラは事件が起こる確率が小さい場所を映しています。
自治会が並べている防犯カメラ設置の効果(犯罪抑止、事件解決の糸口、徘徊者などの足取り、不法投棄防止)は、防犯カメラの一般的効果であって、西洗公園の遊具広場を映す効果ではありません。
西洗公園は人がよく通る道に囲まれています。南側は中学校ですが、東、北、西に住宅が並び、住民に聞くと、公園はよく見えていると言います。ボヤも住民が気付いてすぐ消火器で消しました。不法投棄は夜間でしたので発見は次の朝となりましたが、場所は道路脇で、遊具広場ではありませんでした。変態は、子供達の叫び声で付近の住民も出て、大問題にはなりませんでした。立小便は、住民も見ていますが、トイレがないので見て見ぬふりをしています。工事に来ている外の人だけでなく、住民もやっています。トイレがないのでしょうがない面があります。しかし遊具広場で立小便をした人はいないでしょう。木陰、倉庫の陰、ツツジの植栽の陰です。
子供はいざ知らず、大人の中には遊具広場で遊んでいるだけでも見張られていることを気にする人もいるのではないでしょうか。
もうちょっと自治会は、具体的に防犯カメラ設置の効用を考えてほしいと思います。
誰が防犯カメラの管理運用を行うのでしょうか。高価な防犯カメラを設置すれば誰かがしっかり管理運用しなければなりません。自治会案では管理運用について何も触れていません。
公園にもっと大人がよく来るように、木陰に常設テーブル・ベンチを設け、みんなで飲食雑談を楽しめるようにする、トイレを設けるなど、もっと大人の居場所になるように改良することの方が重要と思います。
西洗自治会の西洗公園に防犯カメラ設置する案は再検討することを希望します。拙速はやめてほしいと思います。
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