日限山4丁目日記

横浜市港南区日限山4丁目は美しい町です。美しい庭・家は町を美しくし、人々を幸福にします。まちびと

やり残していた自分の仕事に熱中

2023年10月04日 | 社会

83歳になって町のボランティア活動が一段落したので、人生最後と思われる80代を、やり残していた自分の仕事をやるのに使ってみたいと思い、現在、それに熱中しています。そのためこのブログを書く頻度が大幅に少なくなっています。

やり残していた仕事は、ちょっとブログに書くのが恥ずかしいのですが、真鯉の養殖です。開発目標は、安価な餌の生産技術、新しい水を大量に使用せず、浄化槽・汚泥処理システムと組合わせて水を循環使用し、装置で鯉を安定生産する技術です。

過去の論文を調べると、餌料コストが高いため鯉は料亭や居酒屋で使ってもらうだけでスーパーで売るような一般食材になっていません。鯉の甘煮など調理ずみの鯉料理がネットで売られていますが、1食1000円近い価格で、家庭的な料理になっていません。

小型魚は骨があるなどの理由で家庭料理として嫌われる傾向にあり、消費量が減っています。鯛よりおいしいと言われながら、鯉の消費量は一段と減っています。(注)鯉はくさいとよく言われますが、昔は野生の鯉を取ってすぐ食べていたからです。今は、きれいな水でしめて(しばらく餌止めして)から出しているのでくさみはありません。装置養殖では水も餌も管理しますからくさみはないと思います。

料亭や居酒屋でも鯉の安定供給に不安があると鯉料理は出しにくいそうです。養殖には湖沼池を使うことが多く、養殖環境の安定管理がむずかしく病気が発生すると村単位で養殖業がストップということが起こります。すると料亭や居酒屋も鯉料理の提供はストップとなります。

そこで鯉の養殖を装置産業化すると環境管理が容易になり、病気の発生を防ぐことができ、意外に低コストで安定生産が可能ではないかと考えています。餌も昆虫系を実験中ですが、餌の生産も同様で、装置産業にできたらいいと思っています。(注)発酵産業は近代的な装置産業になっており、微生物の環境管理が厳密に行われており、安定した品質の発酵製品を大量に安定供給できています。

現在は家で実験していますから非常に小さく、幼稚な装置で実験中です。装置のスケールアップは頭の中で考えています。これがまた楽しい作業です。

考えては実験していると時間がたつのを忘れます。スケールアップできないまま人生を終わるかもしれませんが、今は毎日小さな装置に張り付いています。


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