記憶の彼方へ

カラーとモノクロの写真と一緒に 日頃のなにげないエピソードやホッとするコトバを♪

12年前のパリのステレオタイプ

2017年12月29日 19時53分22秒 | Weblog


facebookの友人がシェアしたリンクを見て思い出したこと。
(パリ在住中村江里子さんのコラムを読んで

2005年8月下旬に渡仏し、パリの写真学校に通い始めた頃、ファインアートの授業で課題に出されたテーマがあった

「クラスメイトの母国のステレオタイプは何か?」

母校は国際写真学校だったので、世界各国から写真を学びたい学生が集まって来ていた
フランスはもちろん、アメリカ、メキシコ、イタリア、ドイツ、インド、スロベニア、トルコ、ギリシャ、スウェーデン、台湾、日本、思い出せるだけでもこれだけいる。

だから、先生は言葉ではなく、「個人が持つ各国のイメージを写真に撮ってきなさい」というものだった
お互いをより理解しようという試みだったのかな?

1週間後、それぞれ自分が抱く国のステレオタイプを発表した
もちろん自国のイメージも含む

その時わたしがパリをイメージした写真は、メトロのホームにある電光掲示板を背景に、自分の左手に嵌めた腕時計の針にピントを合わせたもの。

パリのメトロは、日本とは違って時間にルーズ
電光掲示板に表示された時間はゆうに過ぎているが、まだ電車は来ていないことを伝えたかった
と同時に、日本は時間に限りなく正確であることを含ませた。

思いの外、みんなの反応は良かったそれだけ、世界的に日本が時間にシビアだと言うことを改めて実感した

パリ滞在が3ヶ月も経つと、自ら時間にルーズになっていく。。。朝、同じ時間にメトロに行っても、予想以上に遅れたり、ストがあったり
予定通りに行くことが全く保証されない日常
だから、日本にいた時に感じたストレスが、パリではバカバカしくなってくる

「そんな小さなことで、イライラしなくてもいいや」、と思うようになったら、めでたくパリに順応した証拠なのだ

普段はすっかり日本の感覚に戻ってしまっているが、パリに戻るとその感覚が蘇る

日本にいるだけでは解らない、当たり前だと見做している日本の有り難みを改めて実感するいい機会だった
そして、今も変わらないパリ独特な時間の流れ、私は好きです



先日買った薔薇、だいぶ大人っぽくなってきました

今日、偏頭痛の薬を処方してもらった
帰りに出会った黒ちゃん
可愛いショットを撮りたかったんだけど、
猫社会の忘年会で胃がもたれているのか、
虚ろな目で草を食べていた
コメント
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