まい、ガーデン

しなしなと日々の暮らしを楽しんで・・・

夜中に目が覚めた時は

2007-09-28 16:24:32 | モブログ

どうしていますか?何をしますか?
夜中なんて寝たばかりだから夢の中よ、とおっしゃるのかな。
それともいつも爆睡だからそんなの関係ないっておっしゃるかな・・・
ところがところが年を取るとそうはいかなくなるのよ。

私なんて9時には布団に入っているから、当然の如く12時ころには目が覚める。テレビや本は布団の中から見たり読んだりしているから、睡魔の方が先に立つわけで。
で、まずトイレね、それからいろいろ妄想するわけだけれど、この頃は現実が妄想に勝つから、やたら楽しんでいられない。そこで、何も考えない白紙状態を作り出すのに苦労しているわけです。もともと睡眠に関しては、ね、あきらめていますからいいのですが・・
「その前に、もっと遅く寝れば。」と言う声があちらこちらから聞こえてくる、賑やかに、ね。分かっちゃいるけど、というやつで。

父なんて当然夜中に起きる。朝まで2回は起きる。そして夏のあるとき、真夜中・・・
窓を開ける音が聞こえる。何をしているか気にはなるけれど、下まで降りるのは面倒だから、気配に耳を傾けていた。しばらくしてからまた閉める音がしたから安心したけれど。
それからも、私が目を覚ました時に、時々起きている何かしている、のが分かる。
「とうさん、夜中何しているの?」と聞くと、「窓から外を見て涼んでいる。」と言う、それならいいが続けて「灯台の光を見ている。」と言う。
実家の前は漁港だから、防波堤が3本ある。そこに小さい灯台がある。それを見ているらしい。
「赤、青、青、青、赤、青とつくよ。」と言う。
えーっ、いやだ、いやだ。夜中にそんなの見ているのか、そんなの見て何を考えているのだろう。
『窓をあけ、肘掛椅子に座ってひとり灯台をぽつんと見ている父』そんな図が浮かんできた。
「とうさん、そんなの見ていて淋しくない?」デリケートな娘は思わず聞いてしまう。
「きれいで、何にも淋しくない!」と父は断言する。
そうか、そういう頭の構造になっているんだ。父は、べつに・・なんだ、ね。心配することないんだわ。
そういうわけで、今は灯台にも飽きて、夜空の星を眺めているという、が、もう私はなんも心配しない、父の心のうちは詮索しない。楽しんでいるものだと思うことにしている。年を取るとそういう趣味も出てくるのかと思うことにしている。
私も夜中に目を覚ました時は、2階の窓から夜空を眺めるてみよう。どんな心持になるかしら。

 

コメント (6)
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