あっ、私ではありません。私も話が飛躍するけれど、このたびは父のことです。
例によっていっぱいやっていると、突然、
「おれは何回、いきそうになった?」と聞くの。
どこのことかはすぐ分かったけれど、ね、あまりにツーカーでもなんだからと思って、
「どこのことよ?」と聞き返す。「あっちだ」だって。
「あっちは頭のとき1回だけだよ」と私。ま、その時にまつわる話を少しして、
「とうさん、ぽこっといってくれえや」
と突然だけれど、この際だから頼んだわ。
「コップ持って、こうやっとるときにいくのが最高だ」と言うから、
「それでもいいけど、ま、ベッドに入ってからでも遅くはないよ」と締めくくった。はい!
娘が来たときのこと。朝食を食べていたら、突然、
「○ちゃん、彼氏おるのんか?」ときた。
そんなあ、娘は無邪気に聞ける年はとっくに過ぎているから、親だって遠慮しているのにね、そのものずばり。目が点になったね、母娘。
「いるよ」さらっと言ってのけた娘。あっぱれ。
ああ、年寄りはすごい。恐ろしい。
今朝だって突然、、
「加茂湖でおぼれている小学生を助けた」って話になって。
なんでも海軍の休暇で来ているときにそういうことになったそうで。
おかげで私も小学生の加茂湖冒険を思い出した。
高学年の時のこと。友達と貸しボートに乗って加茂湖に繰り出したの。
私は自慢じゃないがボートを漕ぐのがうまい。すいすい漕いでいると。
あのころ筏は今よりずっと多かったから、牡蠣筏にゴツンとぶつかる。揺れる傾く。
友達と漕ぎ手を変わる、ボートの上で1,2の3で立ち上がって変わる。揺れる。
そんなことを何回もやっていた。親なんてもちろん知らない。
今考えると怖い、恐ろしい、なんて無鉄砲な。よくぞ今があるもんだなと思う。
なんだ、考え無しは今に始まったことじゃなくてそのころからだったんだ。なっとく!