うーーーんと唸っております。
うーーん、言葉が出なくて困っております、又兵衛どの。
泣く気満々で行ったのが悪かったのかしら。
以前、元職場同僚が「アニメ劇場版クレヨンしんちゃん」侮るなかれ、と絶賛していたそのアニメが原作。
で、現代から戦国時代にタイムスリップするという話も、
子供が出てくる話も、VFXも、合戦シーンも、
個人的には好きじゃないが、それがすんなりと入ってきて違和感は少しもなかった。
単純明快なストーリー、主役から脇役までのキャスト陣、音楽、演出。
何もかも過不足ないのに・・・
それなのに、なんかこうもどかしくて力強く訴えてこないと感じるのは、私の好みと感性の問題。
そりゃあ、又兵衛どのは、潔く男らしく戦国武将らしく生き抜かれた。
国を姫を守り抜くということにおいて、まことにきりりと信念を貫かれて一生を終えられた。
廉姫も強く凛としていて可愛らしい姫だった。
戦国時代の二人の愛は、
「お前が生きて帰ってくれれば・・・ 自由に生きよう。お前と」
「果報者でした」
の会話に象徴される。
合戦前夜からの二人が交わす言葉以上の目でものいわせるやり取りには、涙がつつーーっと出た。
エンドロールで流れる記念写真の映像にはぐうんと胸打たれる。
悠久の時の流れの中で、戦国時代の小さな春日の国で、一瞬を生き生きと生活していた人々がなんともいい顔をしていて。いとおしくて。
又兵衛のあの顔にもやられまして。
廉姫が祈っていた湖・・・・に無理やり見立てます
それにしても、スカラ座での鑑賞は正解でした。
今までで一番の映画館。
大画面、音響の素晴らしさ。ゆったりした座席。
どれをとっても映画鑑賞にはふさわしい。
ああ、ツヨシクンはここで舞台あいさつをしたのね・・・