昨日、大船から「踊り子号」に乗った。
車内に1歩足を踏み入れた途端、旅気分。
時分時だったので、車内はすでにミニ宴会。
二人掛けシートをひっくり返し向き合う4人組男性陣。中ほどに進むと同じくそれなりにお年を召した女性陣。我ら夫婦の前の席ご夫婦も500mlのビール缶片手にお弁当を突いている。
網棚を見れば、ホレ、お父さんが旅行に出かけるとなると持った昔懐かしい合成皮革の肩当てがきっちりあるショルダーバックが並んでいるの。女性陣の少し派手めなボストンバックが並んでいるの。
ああ、旅気分。新幹線では味わえないたび気分。
そりゃあ、我らも負けじと宴会。稲取に着くころにはすでにほろ酔い。
8日 夕刻
9日早朝
夕食のお膳に並んだご馳走。
「これはとこぶしか?」なんて鮑や似たり寄ったりのサザエを食し。
温泉の、ホレあるでしょ、洗顔ジェルのこするやつ。あれでごしごしやって面の皮を1センチも落としたけれど、そんな夕食で下腹に1キロの贅肉つけて帳消し。
「おじさあん、何捕ってんですか?」
「これこれ、カニだ」
「味噌汁にすると出汁が出てうまい」
竹の竿の先に秋刀魚を挟んで、引っかかったら糸を引くんですって。
見ているまに2匹も吊り上げたわ。すごい!
そんなこんなのひと時。どこに行ってもごろごろするのみ。観光のひとつもしないで帰ってくる無粋な我ら。