まい、ガーデン

しなしなと日々の暮らしを楽しんで・・・

ススキ

2011-09-27 11:22:14 | くらし

芒*と書くと、字面でう~んの気分になるけれど。
ススキ*じゃあ今ひとつの気分で。採用するのに困る。
初秋にはススキ野原。群れなしてもちょぼちょぼでも、穂先が開いてもまだでも、秋を感じさせてくれるけれど、たった一つの条件は日が差す青空の下で光り輝くススキ原を見たい。

 

 

昨日は彼岸明け。ぼた餅を供えることになっているけれど、ようやく征伐したから、もういいよね。
そして今日は父の百ヶ日。
お墓に板仏を持って行きお参りする。
ああ、これで今年の仏さん関係は終わりだな、とほっとする。

23日、従妹が仏参りに来てくれた時、思い出話。
従妹は父の命日からひと月後にご主人を亡くしている。まだまだ若いのに。

「おっちゃんは、お寺さんに寄付した夏用の着物を披露できるときに逝ってんだねえ。うちのは、ちょうど蓮の花が咲いたときに逝ってしもうた。皆ちゃんと自分が逝く時を選ぶのかねえ」
と、しみじみ話す。

彼女のご主人は集落のために尽力した。その一つが休耕田を蓮田にしたこと。棺桶にふつうは白菊を入れるが、彼の場合は蓮の花を顔の周りに飾ったそうだ。それはそれはきれいだったと。
それが、さっきの話。

父の場合もそのようだ。それは通夜後のお寺さんの説話で、皆初めて知る。
6月という季節でなければその着物は着られない、その時に。
農業している実家の従兄も、
「おっちゃんはよう分かっとる。田植えも草刈りも終わってひと段落したときに逝って」と。

逝くときを選ぶ、か。

コメント
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