旅のルートは視聴者からのお手紙をもとに決めて。
そんな『日本縦断 こころ旅」』
「こころの風景」を訪ねる自転車ぎこぎこの旅人は火野正平さん。
春の放送分 京都を出発して日本海を北上して北海道までの自転車旅。
今週の再放送を楽しんでいるの。
火野さん、坂道を「人生、下り坂、さいこう~」と叫びながら降りてる。いいわあ。
春早い3月からの旅だから、目的地までの自転車ぎこぎこは、寒いだの、風が冷たいだの、坂道嫌いだの、しんどいだの、きついだのぼやくことしきり。
画面からは火野さんの荒い息づかいや鼻水すする音のみが。
挙句の果てにはちゃっかり軽トラに乗せてもらったりしてね。
そんな火野さんが好きになっちゃったりして。杉浦太陽君といい私も忙しい。
もちろん、全区間自転車旅ではなくて、途中相棒のチャリオ君とご一緒に電車旅も。
定位置はほとんど運転席後ろ。
横柄なのかシャイなのか、時々地元の方と触れ合う態度や距離感もなかなかで。
火野さんのそっけない言葉やそれでいて温かみが感じられる人柄がなかなかの人たらしだと踏む。
日野さんと分ると、過去の女性関係を持ち出して冷やかす男性諸氏やおばちゃんに剣突食らわせるのもおかしいの。
旅のそちこちは、自転車こぎながら見聞している火野さんの感性に委ねられて。
火野さんの独り言がこれがまた最高なのよ。
時にはスタッフとの会話。鼻歌。
番組の最初と最後に視聴者からのお手紙を読む。ホームの端っこだったり、駅前の広場だったり。土手だったり道端だったり。
必ずどっかり地べたに腰を下ろしてね。
火野さんの声がこれまた惚れ惚れするの。ツヨシクンやカンサンとは違った種類の深みのある声。しゃがれているのが、こう胸に響くと言おうか。
NHKさん、よくぞこんな粋な人選をしたものだわ。ほんと、絵になるからね。
あっ、ちなみに火野さん、まことにおしゃれです。
26日から、鹿児島までの旅が放映されるけれど、へんてこな時間帯だからさ、観ることができるかしら。