今日は、私が生まれた年に死んだ兄の命日である。
仏壇に花を立てた。
当然、私は写真でしか兄の顔を見ていない。父と母と写真館で撮ったらしき昔の写真、なんとも幸せそうな家族の写真である。ちなみに私にはその類の写真はない。
父は私が保育園の年齢の頃、よく兄の話をしてくれた。
肺を病んでいた母の弟が、兄を可愛がるのをいいことに二人を一緒にしていた、と
後悔していた。そこで肺病がうつるに違いないと。自分たちの配慮が足りなかったと。
そして、母が私を抱いて病室に入ると、兄はうつるから出て行けというように手を動かしていたと。
ところがところが。
先日の叔父(母の一番下の弟)が、その話を一蹴。
「違うがさ、おめの兄さんは肝臓で死んだんだがさ。俺は病室に毎日しじみを持って行ってやったがさ」
と、はなからその話を受け付けない。お前の母さんがまちごうとる!
いったい、どちらの話が本当だろうねえ。なんとも面妖な。
私は今までの肺病説から肝臓説になかなかシフトできないわ。
で、毎度おなじみの秋の山野草。おなじみなだけに見かけないと秋が来ない。
オヤマボクチ
サラシナショウマ
ヨウシュヤマゴボウ
セイタカアワダチソウに蝶