去年の話。
かかりつけ医院から帰ってきた夫が言った。
「せんせいが、インフルエンザの予防接種しませんか?って言ったからおれ、インフルエンザに罹ったことがないからいいって断った」
聞いた私は絶句。その理由に絶句。いやあ凄い。医師も絶句したに違いない。
その証拠に、今年は言われてないって威張ってたから。ね。そんな夫。
そして、夫の習慣、もう何年続いているかしら。
以前も書いた記憶があるが、酔いで朦朧としながら寝る前。
「さて、飴なめて歯に栄養与えて寝るか!」と飴が入った缶からひとつ取り出して。がりっとやって。
おやすみの挨拶代わりの歯に栄養。
普通は歯を磨いてから寝るよね。ま反対、歯に飴の栄養与えて寝る、そのまま寝る。
虫歯?
60数年の生涯で歯医者には1回しか言ったことがないって胸張っているんだから、
1本あるきりでないんじゃないの、それらしきこと何も言わないからさ。夫の口の中なんて覗いたこともないしさ。
「そのうち虫歯になるよ」と脅すがなんのその、そんな助言なんて屁の河童。何の役にも立たない。
口腔ケアと心筋梗塞や脳卒中と関係があるんだって、なんてテレビの知識押し売りしても、
「俺は毎晩歯に栄養与えて口腔ケアしとる」と馬の耳に念仏。
横浜年下友が呆れてたよ、何にもケアしない人が歯が丈夫だなんて悔しいって言ってたよ、と言えば。
夫は○さんに言っといて。
「馬に虫歯があるか?アフリカのライオンやキリンが歯を磨いているか?
歯を磨きすぎるからダメなんだ。もっと歯に栄養与えてやれ」って。
もちろん言わない、そんな屁理屈。知らんね。
昨晩も当然「歯に栄養あげて寝るか!」とがりっとやって2階に上がっていった。
そんな夫といるから私がおかしくなるんだね。
でもな、それなのに無くなりそうになるとせっせと黒飴補充している私って。
夫唱婦随。いっか、歯で困るのは私じゃないし。