先週、おばちゃんの様子を見にご自宅へ。ピンポン押してしばらく待つ、いい加減待つ。
足の甲の腫れは引いて、幾分顔色もよくなっているから少し安心する。
日が経てばよくなっていくからさ、大丈夫だよと言うけれど、なにしろ独り暮らしの80代だからね。
「あんたも痛いの?困ったねえ」と言われて、お互いにいかに痛いか自慢しあう。
やれ椅子から立ち上がるときだの、寝ているときだの。挙句の果てに、
「この痛みは人様に見えないからねえ、分かってもらえないよ」なんて。
医者に言われたけどさ、とおばちゃん。
「階段下りるときは、痛い方の足から下りるんだって。上るときは痛くない方の足からだって」
そうそうそうそう、分かる分かる。私なんて医者に言われなくても自分から法則見つけたわ。
一番痛かったとき。
階段一段づつとんとんなんて痛くて、とてもじゃないが下りられない。
一段片足で下りてもう片方の足を揃える、この動作の繰り返しでようよう下りた始末よ。
このとき、どちらの足を先に降ろすかが問題。
私、いつもの癖で左足から下りた後右足を持ってきた。ひえー!飛び上がるほど痛い。
ほんと痛い、でも我慢した。我慢して、左足とん右足とん左とん右とんよ。
頭固いからこんなもんだと思ったわけよ、だって痛いのは右足だからね。
ところがある日、痛むけど右足から下りたらどうかしらと。お試し。
いやあこれが大正解。嘘かと思うほど違う、全然痛くないわけじゃない、でも顔をしかめなくて済むの。
その日からは右足で下りて左足揃える、右とん左とんよ。
今は一段づつとんとん降りられるようになってきた、これはなかなか嬉しいことね。
原チャリ信号停車時、どちらの足から地面に降ろすか。これにも体が教えてくれた。
私、膝がいたくない時は無意識に右足からついていたのね、習慣よ習慣。ところが。
右足おろした途端、膝付近からギクッとした痛みが走って耐えられない。あちゃあ。
慌てて左足を地面に降ろして、痛む右足は足置き場にのせた。こうすれば大丈夫。分かったわ。
この手の類はまだまだある。
仰向けに寝ていて、右向きから起きるか左向きになってから起きるかなんてほとんど無意識の動作もそう。
向きによって痛みが違うのよ、ほんと。
右膝が痛むからこそ分かった自分の癖、面白いものだ。