突然のアンコールワット。
いやいや今年の夏の暑かったこと、尋常でない暑さで参ってしまった。
その暑さから、もう日本は温帯じゃなくて亜熱帯だわ、あのシェムリアップとおんなじだ、
と、つくづく感じてしまったのよ。ほんと。
夫との海外旅行、夫がヨーロッパに興味持つわけがないから選んだ先がアンコールワット。
2005年9月の下旬に行ってる。19年も前だ、まだ両親がそれなりに二人で生活できていたときだ。
初めてのアジア、空港に下りた時からもう暑い、暑いなんてもんじゃない。
シェムリアップの街の空気、肌にまとわりつく湿気をたっぷり含んだ熱い空気が
何とも気持ち悪くて。突然のスコールに驚いたりして。東南アジアを感じたわ。
今年の夏の暑さはその時の空気によく似ているなと思い出したわけ。
そこでアンコールワット。今よりずっと貧しかった時代、だと思う。
日本への語学学校入学経験があるガイドの青年が上手な日本語できつく念押しした。
観光客に子どもたちが群がって「1ダラー、1ダラー」とねだるが、決して
与えないでほしい、その行為は彼らのためにならないから、と。確かに私たちは
付きまとわれた、が、ガイドの言葉を守った。その通りだと思ったからね。
で、遺跡を充分観光しての村へと続く帰り道、私たち夫婦はガイドの後ろを歩いていた。
と、ガイドの青年に数人の子供たちが何か話かけてついて行った。するとガイドの青年は、
紙幣を持った手をそっと背中に回し、後ろ手に子どもたちに渡したのである。
夫婦して顔を見合わせ、お互い何とも言えない気持ちになってしまった。
それは、あなたはそんなことしているじゃないの、という責める気持ちではない。
あまりに貧しい子どもたちへの青年の心遣い、というものが伝わった行動だったから
だと思う。
青年も子どもたちも何事もなかったように歩いて行った。19年も前の強烈な思い出。
そんな遠い昔だから、遺跡についてはもう思い出せない。
すみません、写真、ずらずらと並べるだけです。
象のテラス
タ・プローム
アンコール・トム
シェムリアップの街
市場で
19年も前の風景だ。今はずっとずっと近代化されていることだろう。
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