薬局からの帰り際、ご主人が、
「コロナにかからんようにな」と言う。
「ありがとう、気を付けるっちゃ。それでももし罹かったらすぐに連絡するや。
ここのうちは濃厚接触者になるからさ、検査してもらわんならん。噂が経ったらごめんね」
と冗談を言って笑いながら別れた。少しは気にしているのよ。
佐渡汽船新潟港で体温測るやつ、何というのかしら、額にピッと光を当てられて検査されて。
初めてだから興味津々。
後ろに並ぶ人がいないのを幸いに、私の体温は何度だかとしつこく聞いた。
係の人は困って器械を見ているが、そのうち、
高いと画面に赤く出るからあなたは大丈夫、太鼓判押す乗船してもよろしいとの許可。
そのうえで佐渡上陸。それでも佐渡は感染者0だから、訪問先には必ず電話を入れて。
「私、もしかしてコロナにかかっているかもしれないけどいい?」なんて。
京浜東北線車内も新幹線車内も喚起に気を付けている旨の車内放送が流れていたから、
ちょっと緊迫感があって、私もいちおうは気にしたわけ。
まままま、前置きが長くなったけれど。
実家に行く前からなんとなく、あの階段下の物入にあったよな。
との記憶がうっすらとあって、着いた翌日早々に頭突っ込んで探した。
やっぱり!あったじゃないの!50枚入りの箱に入ったマスクが。
おおおーっ最高。
母が亡くなって7年はそのままにしてあったもの。
病院や施設に会いに行くときに使っていたものだわ。それが今頃になって役立つとは。
それ見ながらちょっとしみじみ。妙な品が母の思い出を浮かび上がらせる。
他にも薬箱から消毒用アルコールや7枚入りのマスクが3袋。
アルコールなんて10年前のものだけれど、きれい好きの母が出かけるたびに使っていた。
懐かしい記憶といっしょに実に役立つ品々が今回のお土産。
上等!
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