おはようございます。
そごう美術館で今右衛門展を見た日に、同じ6階の画廊で興味深い展覧会が開催されていたので寄ってきた。三岸家の画家たち/三岸好太郎・節子・黄太郎展である。
ぼくが愛読していた司馬遼太郎が、好んだ画家が7人いて、その中に三岸好太郎、節子夫妻がいることを知り、それ以来、関心をもっている。好太郎の故郷、札幌にある三岸好太郎美術館に訪ねたこともある。
さて、今回の展覧会はご夫妻だけではなく御子息の黄太郎の作品も多数あり、ぼくは、むしろご両親の作品より気に入ってしまった。父母の画風を受け継ぎながら、ほのぼのとした詩情あふれる作品となっている。りっぱなカタログをもらえたので、その中からいくつか載せてみよう。
黄太郎(1930-2009)
麦秋
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夜明
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そのほか多数。画廊なので販売もしているが、ちょっとぼくには手が出ない値段。部屋に飾っておきたいような絵ばかり。
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好太郎(1903-1934) 司馬の好太郎評によると、海外からの美術情報に鋭敏に反応して、日本の近代絵画におけるモダニズムの波を見事に泳ぎ切って、夭折した天才画家。ひとの人生の何倍も生きた。享年、31歳。
”風景”と”緑衣の少女”
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晩年には貝殻の絵をよく描いた。”貝殻”
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節子(1905-1999) ご主人の3倍、94歳まで生きた。南仏カーニュやブルゴーニュに黄太郎と住んだこともある。ここでは、花の絵が多い。画面の花にどのようにして命を吹き込むかが課題だそうだ。
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ゆっくりと見せてもらい、楽しいひとときをすごさせてもらった。
それでは、みなさん、今日も一日、お元気で!