【小紋の別誂え（フルオーダー）第4弾・単衣】《図案編》

先日、時間がかかっていた薬玉柄の小紋がようやく染め上がりましたので、早速
4月の京都旅行でだいたいのイメージを決めてきた単衣小紋の別誂えに入って頂く
ことになりました

妊娠中なので今年はもう着られないだろうと思っていますが、来年の夏に向けて
今から時間をかけて納得のできるものを作って頂くつもりです

今回は単衣ということで、単衣ならではの図案にしたいと思って、工房の方とも
色々とご相談をさせて頂きました。その結果、6月と9月の両方に着られるよう、
初夏～初秋の花を集めた御所解柄にする事が決まりました

使う花もたくさんご提案を頂いたのですが、あまり種類が多いとごちゃごちゃと
した印象になってしまうので、ある程度数を抑えることに。


指定した花を図案として描いてくださったものがこちらです。桔梗、萩、菖蒲、
女郎花、芥子、撫子、二人静の6種類。これらのお花に限定した理由は、あんまり
大振りなお花ではないことと、彩色時に柄に使う色を限定できるようにです

その他には、流水と岩も描いてくださいました。御所解柄なので、このほかにも
霞や雲などが線上げを多用して入ります

お花のだいだいのイメージがつかめたので、この後はこれを御所解柄らしくする
べく、花数を多くしたりお花を組み合わせたりしてボリュームを出してから霞や
雲や流水などの線上げものと合わせていきます

単衣なのでいわゆる袷ものの御所解柄よりは無地場を多めにして、すっきりした
仕上がりにして頂く予定です。柄の色使いも白を基調とした涼しげなものにする
つもりなので、総柄の御所解ながらも暑苦しくない仕上がりを目指します

次回は、上記の図案を御所解らしく組み合わせた送り見本（染めのパターン）が
届きます。想像通りの柄になるのか、ドキドキです